
1st demo CD 「東京バビロンに死す!?」 ¥500
(恐らく、現在廃盤・・・ 要問合せ)
収録曲
1,コウノトリ
2,新宿west side story
3,mentira
さて、淡々とレビュー。
2015年も2月に入りましたが、このバンドを知ってる人は日本でどれくらいいるのか全く分からないけど、こんなバンドが割と昔から居ます。
CHE SUDAKAファンもOZOMATLIファンもMANU CHAOファンもPOGUESファンも何でもカモン!
日本代表、Killbored life(キルボードライフ)というバンド。
※オフィシャルHPはこちら

とにかく、超好きなんです、このバンド。
知ったのは5年、6年前とか?
キッカケは・・・よく覚えてないんですけど、まあ、ネット経由だったかと思います。
70年代後半生まれの私は、10代後半の頃は外国のメロコアバンドをよく見に行っておりまして、前座で出演する日本のバンドにも自然と注目するようになるわけですが、初期PUNK系、メロコア系、スカ系、REGGAE系、IRISH PUNK系いろいろなバンドが居て、それぞれ個性を感じながら楽しませて頂いた我が青春時代。
20代に入り「RADIOCHANGO系」のOZOMATLIやらMANU CHAOを経た後にKillbored lifeを知って「うわ!ツインMCがRAPとRAGAで、CUMBIAもCELTもPUNKもやって、メンバー超若いやんけ!」と驚いた記憶ははっきりと覚えております。
※「新宿westside story」
さっそくデモ音源を入手しようと思い、確かmixi経由でメンバーのユウ君にコンタクトを取ったところ、私が主催する『Salud!!』に持ってきてくれるとのことで、それがファーストコンタクトだったと思います。
ちなみに、そのファーストコンタクト時にユウ君に5分程度バグパイプを吹いてもらい、今までの素人系DJイベントに生楽器のパワーをぶっ込んでくれて、それがキッカッケで、以後『Salud!!』にバンドを出演させるという化学反応が起こるわけです。
その時のユウ君のバグパイプの評判が良すぎて、「すまん、次回もっと長い時間で改めてやってくんね?」と頼んだ所、「ほな、小編制のアコースティックバージョンでやるで。」と。
2010年12月に行われた『Salud!!』のLIVE動画、お時間有る方はどうぞ↓
※Salud!! (サルー!!)Vol.11 ('10.12.5) その1
※Salud!! (サルー!!)Vol.11 ('10.12.5) その2
※Salud!! (サルー!!)Vol.11 ('10.12.5) その3
ROCK度高めのデモCDの3曲を聴いた後に、このアコースティックLIVEを観て、何に驚いたかと言うと、ガチガチにTRADキメたって事。
この連中、土台の凄さったら・・・。
若い頃にPUNKやらHARD COREやらRUSTIC STOMP聴いて、さらにしっかりROOTSも掘って演奏出来るレベルに達しつつ、それを土台にゴッタ煮パーティーロケンローをバンドサウンドとして作り上げているという。
メンバーにバグパイプ吹けるメンバーが2人居るのに、持ち曲でバグパイプ使う曲無いんだから(笑)
まあ、ちょっと砕けた感じでレビュっておりますが、何が言いたいかというと、どんなバンドでもそれぞれ「個性」は有るわけですが、例えば「なんとなく北に向かうバンド」が多い中、彼らは「南に向かってるバンド」だなと思ったわけです。
北に向かうバンドが多いのでリスナーも北の方を向いて追いかける人が多くなるわけで、そうすると北西とか北東に向かうバンドの背中は見えるけど、南で何が起こってるかは全く見えまないわけです。
ちょっくら南の方の様子を見に来るリスナーってのが徐々に増えるの同時に、キルボードのファンも増えてきている、そんな感じだろうか。
RUSTICとかSKA PUNKとか比較的枠に入った音楽ではなく、ちょっとはみ出たゴッタ煮感性を広めに持ったリスナーじゃないと「なんだこの訳分からないグチャグチャ感。中途半端じゃね?」って思われる危険性も少なからず有ったりして。
そんな感じだから、基本的にはPOPで分かりやすい音楽なんだけど、カチッとどこかのジャンルにハマってないだけに、「もったいないなぁ」というのは感じていたわけですが、時の流れはパイオニア的存在を放ってはおかないもんです。
2013年4月リリースのWORLD MUSICイベントFrantic Brown Beatのコンピレーション『Frantic Brown Beat』に「mentira」が見事収録。
この辺りからいろんなイベントに声を掛けられたりしている模様。
LIVEもほとんどやらないし、音源リリースを気合でやってのけるわけでもなく、営業力も弱いし、やる気が有るのか無いのか不明・・・。
何ならメンバーは静岡やら滋賀に散ってるし・・・。
最近ではアコースティックギターを取り入れたり、サポートメンバーも入れたりしているみたいで、初期とはサウンドも進化しているみたいですね。
デモ音源収録は3曲。
1曲目「コウノトリ」はギターリフとホイッスルからスタートする。
「ふむ、IRISH PUNK的。」そんな印象受けるんだけど、人種差別がどうたらなんてフレーズも飛び出しつつ、ツインMCとパンキッシュなギターサウンド、何よりも終始吹きまくりのティンホイッスルは日本語MCに影響され、尚且つメロディーには「和」を感じさせます。
「ふーん」と思った直後にリズムチェンジ2発です。
終盤はIRISH TRAD特有の1曲の中に3つの曲を繋げる、あの手法ですね。
ROCKでスタートさせて、終盤で憎たらしい展開に持ってくるという。
私はこの曲が一番好きです。
2曲目「新宿westside story」。
RAGA風MCのCUMBIAです。
韻踏みながら「リーマンショック」「負け組」「政権交代」などというワードも飛び出し、「日本の今のREALなREBEL感」ってのをアピールしております。
CUMBIAで終わらさず終盤では高速SKA調にアゲて終わらすという憎いセンス。
3曲目「MENTIRA(嘘)」。
これは、万人受け狙いのPOPでシンガロング的な曲でオレンジレンジ的。
中盤のシズボーンのRAGAがNICE!
「CUMBIA、REGGAE、IRISH、PUNK、RUMBA CATALANA〜ランブルバイバイランブルバイバイ・・・」
私はこのRAGAをシンガロング出来るように密かに練習したさ・・・
とにかく憎い。
3曲全て憎いんですわ・・・。
背伸びをしない、頑張らない、淡々と地味にやる、そんなバンドですが、まあ持ってます。
これから時代は彼らに着いてくる!!
※Killbored life PV
では最後に・・・
おもワー特別企画、Killbored lifeのリーダー、いや、リーダーというか、比較的まともなメンバーであるギター担当のユウ君に独占インタビュー\(^o^)/
気合入りすぎてすげー長くてウザいんだけど、Killbored lifeの興味が有りつつ、暇な方は読んでやって下さい。
KONPEX(以下コン):こんにちわんこそば。おもしろ解答よろしくね。
Killbored lifeゆう(以下ゆう):こんにちわ。よろ乳首っす。
コン:まずは最近気になるAV女優と今日の下着の色を教えて下さい。
ゆう:まずは…ていきなりその質問ですか!えーと、冬月かえで、小川あさ美僕はどちらかと言うと企画物のほうが興味ある方なんで、あまり女優にフォーカスしないんですが・・・。下着はボクサー派で黒がほとんどです。
コン:小川あさ美ってちょっと古くね?冬月かえで?知らないなぁ・・・。さすがキルボーさん、DEEPっすね。さて、音楽の話しましょう。ベタですが、メンバーさんが今まで強く影響を受けた音楽、アーティストを教えて下さい。
ゆう:メンバーそれぞれなんですが、ほとんどがパンクやその周辺の音楽を通過していると思います。パンク、スカ、サイコビリー、ラスティックなどですね。元々僕とホイッスルのハルカ君でそれこそPOGUES,ドロップキックマーフィーズやフロッギングモリーのようなアイリッシュ/スコティッシュパンクみたいな事をしていたんですが、もっと色々なことがやりたいっていって始めたのがこのバンドです。Voのヒロさんが加わったことで、色々とやれることが増えていきました。MANU CHAO,GOGOL BORDELLO,CHE SUDAKA,LA PEGATINA,ESNE BELZA辺りからの影響は言わずもがなというところです。あとShantel,Balkan Beat Box,Gnawa Diffusionは皆好きですね。日本のバンドではソウルフラワー・ユニオン、犬式、Turtle Island、浅草ジンタなどなど、本当にブッとばされましたね。今のメンバーが皆20代後半なんですが、10代の頃にパンクの他にHIPHOPとかミクスチャーって言われてるバンドに自然と馴染んでいたのも大きいですね。HIP HOPだったらNas,FUGEES,RUN DMCとか、ミクスチャーだったらRage Against the machine,Linkin Park,Limp Bizkit,Asian dub foundation、Dragon Ashとか。パンク周辺の人にはラップとかが入ってるとそれだけで嫌がる人とかもいますが、僕らにとっては『かっこいいんだからやればいいじゃん』って感じです。良い意味でミーハーかもしれないです。あとはほとんどが地方出身なんでローカルな感覚というか、何処かで『いなたさ』を大切にしてるんじゃないでしょうか。よく『ダサい』って言われたりすることもありますが(笑)それ以外にメンバー個別に好きなバンドとか挙げておきます。
ゆう(ギター) : PANTERA、SOULFLY、SLYER
ヒロ(MC) : fracoise Hardy、france gal
シズカ(MC) : 2PAC、Dr.Dre、Warren G 、RayCharles、Mary Jane Blige
はるか(ティンホイッスル) : 光田康典、The Cherry Coke$、五社義明、ChoroClub、Flook
コン:返事がなげーよ・・・。というか、さすがにメチャクチャなんですね・・・。はるか君のショーロクラブってのはすげぇな・・・。よくもまあ、こんな音楽趣味を持った連中がバンド内に収まってるなぁ・・・。ルーツはある意味納得だけど、逆に最近気になるバンドとかジャンルとか有りますか?
ゆう:アラゲホンジは最近見た中で一番強烈でした。ファンキーだし見せ方もうまくてかっこいい。あと沖縄のYA BASTARDSもなんかパワーがすごいな〜って思います。同じ世代のバンドなんで。個人的にはHipHopのトラックのかっこよさみたいなのが気になります。A Tribe Called Questとか。
コン:おぉ、アラゲホンジ!おれも別に民謡とかは音源を金出して買うところまでは行かないんだけど、そそられちゃってます。キルボーVSキルボードも妄想したりしてたよ。さてさて、ツインMCの片方が居なくなるという事で、解散でOKですか?
ゆう:OKです(笑)っていうかそもそもちゃんと結成してるかどうか微妙なんで!(爆) まあそれは冗談として・・・。今でもメンバーが大阪、岐阜、静岡、東京と分かれていて、軽く集まって練習とかできないんですよ。それでも何とか活動だけは続けているんで、なんか今後も意外とできるんじゃないかと楽観的に考えていますね。とにかく続けていくことが大事だと思ってます。今度は日本だけじゃなくて海外組(Thailand)も加わると言うことで、いよいよワールドワイドなバンドになれます(笑)
コン: まあMCヒロはタイに行って音楽を持ち帰ってくるかどうかは謎ですね(笑) キルボードの特徴としていろんな音楽を取り入れるって事にチャレンジしてると思うんだけど、今後はどんな音楽を取り入れたいとか有りますか?
ゆう:そうですね、まだぜんぜん形になってないんですが、Mahara rai bandaやBesh O Dromみたいなルーマニア、ハンガリー辺りのジプシー音楽とか、トルコ辺り中東のリズムや楽器など取り入れてみたいですね。それと同時に日本の音楽とか自分たちのルーツも大事にしていけたらと思います。あとはヒロさんが海外移住するということで、違った環境で違った音楽に触れていくはずなので、そこらへんは自然と影響されていくんじゃないでしょうか?まあ彼がバンドに参加できればですが(笑)僕個人的にはブレイクビーツやドラムンベースっぽいこともやりたいですね。メンバーの中に二人、バグパイプを吹ける人間がいるのに、あまり生かせていないので、ここらへんはずっと課題となってます。
コン:Mahara rai bandaやBesh O Drom最高だなぁ。是非見てみたいよ・・・。じゃあ・・・他に聞くことあんま無いんだけど、例えば今後出てみたいイベントとかは?
ゆう:もう呼んでもらえて、日程さえ合えば、色々出てみたいです。酒場音楽祭とかとても楽しそうなんですよね。あとは橋の下音楽祭とか、スキヤキ・ミーツ・ザワールドとか。いつかそんなイベントに出させてもらえるようになりたいです。コンペックスさんが主催しているイベントもあるんですよね?とても良いイベントだって聞いているんで、出てみたいですね。まだ行ったことないんですが(笑) 後はやっぱり、怖くて言えないんですが、夏の苗場でやってるフェスですね。皆がFacebookに写真とかいっぱい載せてて楽しそうなんですよ。ただこちらも行ったことないんですが(笑)
コン:苗場のフェスのルーキーステージに応募する時に、潜在写真がないから合成で作って出したら、落ちたってのは笑いました。ちゃんと写真撮ってたら出れたっしょ(笑) あなた達は正しい方向に進んでいると思うし、おれの周りも期待してる連中多いんで、そのまま進んでおくれよ。では、最後に全国の数十人のキルボードファンに一言どうぞ。
ゆう:ファンと言われてすぐに思いつくのがメンバーの両親、おじいちゃんおばあちゃん。いつもうるさくするのに、おいしいご飯とふかふかの布団を用意してくれてありがとう!僕たちまたいくからね!あと最後まで記事を読んで頂いた方々、ありがとうございます!これからライブ会場でお会いできることを楽しみにしています!
(SPECIAL THANKS TO ゆう君)
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