ブログネタ
WORLD MUSIC に参加中!
Eureka!



La Pegatina
Kasba Music
2013-02-25






どうだ?
いけるか?

まぁ、いける。


では、淡々とレビュー。

つい先日、来日ツアーを行い各地で暴れまくったLa Pegatina(ラ・ペガティーナ)。

本当は来日前に書こうと思っていたのですが、間に合わず・・・。

今回はLIVEレポートも含めて、La Pegatinaに感謝の意を込めて、そしてファンの代表として、生々しく改めてご紹介。

上のジャケは2013年リリースの最新作『Eureka!』

※La PegatinaのオフィシャルHPはこちら

bio2



2003年、スペインのカタルーニャにてギターとVo担当のRubenが1人で活動を始め、Ovidi(パーカッション)とAdria(ギター、Vo)が加入し、最初の頃はこの編成でLA PEGATINA SOUND SYSTEMという名義で活動していたそうです。

※RubenはDJもやっているようで、彼のサイトではMIX音源も聴けます。

2007年に自費製作で1stアルバム『AL CARRER!』をリリース。

このアルバムにはManu ChaoGumbeatChe Sudakaのレオ&カチャが参加し、1stにしてまさかの大ヒットを記録したそうです。

私もこのアルバムはリリース直後くらいに聴きましたが(なぜか2枚持っている・・・1枚誰かにあげるよ♪)、今と比べてしまうとシンプルな楽器編成で若さ溢れる内容。

2007年に1stをリリースした後は、『Via Mandarina』(2009年)、『Xapomelon』(2011年)、そして本作『Eureka!』(2013年)と、2年に1枚のペースで精力的に音源リリースを行い、ヨーロッパを始め多くの国でツアー、数万人規模のFESでも客を踊らせ、ベストアクト賞も何度か獲得していたりする大人気バンドに成長しております。

私は3rdの『Xapomelon』以外はCDで購入しておりますが、なんとこの4枚、オフィシャルHPで無料ダウンロードが可能と来たもんだ。

日本では違法DL処罰がうんぬん言って音楽ファンの間ではちょっとした騒ぎになっておりますが、まずはとにかくたくさんの人に聴いてもらうという部分に重点を置く彼らの作戦は、実は大成功していて数万人規模のFESで大合唱というのは彼らの音源を無料DLして予習している人が多いのかもしれませんね。(この勇気と決断は簡単では無さそうだけど・・・)

所詮MP3の圧縮データなんで、パーフェクトな状態で聴きたければCDを買うわけです、私のように。

古いものを重んじる事は大事だけど、時代は流れていて、その時代にふさわしいやり方ってのが有って、それを見つけるために攻めるタイプの人間は試行錯誤するものです。

彼らは攻めてる。
見つけたのがこの方法だったわけですね。


ちなみに、少し細かいお話をすると、2007年に1stアルバムを出す前、2006年に出た『Mariatchi Boogie 』というコンピレーションにLa Pegatinaが「chocolate」という曲で1曲参加しているのですが、その曲を聴いた感じだと、「チョコラーテ、チョコラーテ」を繰り返すだけの素人臭さすら漂うしょぼさを感じ、他のモンスターバンドと比べるとまだまだひよっ子クオリティーだなと個人的には思ってしまい、1stを聴いてみたところやはり同じような印象を受けたのです。

そんな事で、2nd、3rdからタワレコ等でも試聴有りの露出が始まり、日本でも徐々に注目され始めたのですが、イマイチ乗る気になれず、気付けば新譜をリリースしていてこのハイペースに着いて行けないというのも有り、2nd以降のCDを買うには至りませんでした。

ある時、一足遅れで中古CDで拾い上げた2ndを聴いてみると意外にもハイクオリティで裏切られてしまうわけです・・・

アコーディオンやトランペットも取り入れ大所帯編成になり、「こりゃあ、LIVEがヤバそうだな」と思わすような匂いを出しまくるPARTY BANDに仕上がっておりました。

という事で、この辺から人気が出て来たことにやっと理解が生まれました。

アコースティックギターを土台にしたRumba Catalana(ルンバ・カタラーナ)からSKA、CUMBIA、PUNK、DISCOなど踊れる音楽を何でも飲み込み、哀愁有りつつPOPでキャッチーなメロディーはLIVEで大合唱を生み出す曲は、どの方面の音楽リスナーも引き込む魔力を持っております。

CHE SUDAKAと方向性は近いですが、CHE SUDAKAよりPOPな感じが個性になっていて、昨年のCHE SUDAKA来日からベストな流れで今回の来日ツアー&新譜リリースになっているなぁと感じます。

昨年からTWITTERでは日本語専門アカウント(La Pegatina Japan @lapegatinajapan)も作り、「日本でLIVEがしたい!」と猛烈にアピール(CHE SUDAKA辺りに日本の評判を聞いたのかな?)しながら、日本のファンとコミュニケーションを取っていたのも印象的です。

音源の無料DLや日本語TWITTERアカウントなど、やり方が時代に乗ってますよね。
この辺りのやり方も非常に上手いです。


さて、本作。
イタリア出身でバルセロナで活躍中のBaciamolemaniHPでアルバム無料DL可能)、同じくバルセロナのLATIN系の注目株のZulu 9:30、カタルーニャのロックバンドLove of Lesbian、スペインのアンダルシア州コルドバのLos AslandticosのメンバーでソロSSWとして活躍中のMario Diaz、元TERRAKOTAのアンゴラ出身のシンガーRomi Anauel、スペイン・バスクのEsne Beltzaなどの今をときめく豪華ゲストが参加。


Esne Beltzaの参加曲なんかはトリキティシャ(ボタン式アコーディオン)の音で1発で分かりますね。

もはや、Pegatina節として完成されるPOPな楽曲の連打はLIVEの盛り上がり直結です。

La Pegatinaなんて、知らなかった?

簡単です。

今からチェックすれば良いだけ★




※1曲目に収録「Non e facile (feat. Baciamolemani)」(PV)






※2曲目に収録「Olivia (feat. Mario Diaz)」(PV) 






※4曲目に収録「La ciudad de los gatos negros」(LIVE)






※9曲目に収録「Mamma Mia」(LIVE)」







※La Pegatina @ Lowlands Fes 2012












さてここからは来日ツアー2013の軽くレポート。


渋谷eggman → 朝霧JamTOYOTA ROCK FESTIVALと3日間で電撃ツアーを行ったわけですが、私は朝霧Jamで彼らのLIVEを見る事が出来ました。

2日間、富士山の麓で開催される朝霧JamはRaimbow Stage(大)ステージとMoonshine Stage(中)ステージが有り、La Pegatinaは初日の1発目のMoonshine Stageに出演。(実は夕方に会場奥地の小さなステージでもう1発LIVEやっていて、人によってはそっちのLIVEの方がヤバかったという情報有り)

今年はFES自体の客入りが多かった気がしますが、初日の1発目、COOL WISE MANのもろ裏になるスケジュールでしたが、ステージ前は結構な客が集まっていて、正直驚きました。

Pegatinaが始まる前にビール&2人で二階堂1本空けていたので、結構な酔い具合でLIVEがスタート。

文字通り、雲一つ無い天気でステージ上からも富士山が見えるわけで、日本のコンサートツアー会場としては最強なんじゃないかな。

LIVE開始間もなくモッシュピット突入してしまい、最初の10分でバテてしまいました(苦笑)

写真 1


汗もかいたし、最前列に行ってしまうと丁度良い音で聴けないという事も有り、ステージとPAテントの真ん中辺りでじっくり堪能させて頂きました。

手拍子、ダイブ、モッシュの嵐で常に盛り上がるLIVEは、La Pegatinaの事を知らなかったお客のハートをごっそり掴んだのではないだろうか。

個人的にはそういう方達の感想コメントを聞いてみたかったりするのだけど。

写真 3


メンバーは終盤、上着を脱いだり、被り物をしたり、ステージ上を暴れまくり、客も煽りまくり、先にも述べた通りPOPなフレーズでは大合唱も起こるという。

1発目のLIVEで客もテンション上がっているというのも有ると思いますが、ここまで盛り上げれるのは、ほぼバンドの力によるものですね。

写真 2


「ラーラララー、ラララー、ラララーラーーー」は2nd『Via Mandarina』に収録の「Gat rumberu」ですね。

POGUESの「Fiesta」のフレーズなんかもぶっ込んでましたね。

終盤では「ゲゲゲの鬼太郎」の曲を披露してさらに大合唱。

実はこの「ゲゲゲの鬼太郎」、アコーディオンのROMAINが「日本人が誰でも歌える童謡を教えてくれ」的なお話が出てきて、冗談半分で我々身内が「アイアイのルンバカタラーナバージョンならコール&レスポンス出来るんじゃね?」とか「鬼太郎なら誰でも歌えるし簡単なんじゃない?」ってノリで、提案したのでした。

まさかアイアイじゃなく鬼太郎の方をやるとは・・・。
笑ってしまいました・・・。


最後は、友人が作ったステンシルフラッグがステージ上のメンバーに届き、奇跡の瞬間も・・・。
泣けるな・・・。


写真 4



そして、大きな歓声と拍手を浴びたLa Pegatinaのメンバーは持ち時間いっぱいいっぱいまで演奏した後、ステージから下りて客の真ん中でLIVEを続けるのであった・・・。


写真 5



Pegatinaの後ろに富士山・・・

アツいLIVEでした・・・

本人達も、朝霧Jamのお客さん達にも良い思いでになった事でしょう。

朝霧Jamで2発LIVEをやったのは史上初なんじゃないかと思います・・・。

彼らは翌日、愛知県豊田市のTOYOTA ROCK FESに出演。

トヨロックではTURTLE ISLANDとモンゴルのHanggai(朝霧Jamには2日目の朝イチに出演でこれまた激盛り上がり)の3組でアンコールをやったそうです。

La PegatinaはHanggaiと共に中国ツアーもやった事があるそうで、友達バンドだそうですね。

そこに日本のTURTLE ISLANDも入り込むとは、トヨロックもアツかったことでしょう。




※La Pegatina @ Asagiri Jam (Japan Tour 2013)





※La Pegatina @ Toyota Rock Festival (Japan Tour 2013)





※La Pegatina & Hanggai - "Drinking Song"






ランキング参加中。
たまにはクリックしてって下さいませ。
banner_02





※TOPページはこちら
※このBLOGについてはこちら
※サイトマップはこちら