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「SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2013」のレポート後半です。

※SUKIYAKI MEETS THE WORLDのオフィシャルHPはこちら





※レポート(前半)はこちら

それでは後半(2日目)分をバスン\(^o^)/


私の宿は、SUKIYAKI会場の最寄り駅から電車で40分程度の高岡駅というところ、ローカル鉄道の1人旅気分で会場へ向かいます。

電車内に小学校3年生位の男の子とそのお父さんが居たのですが、その男の子は「SUKIYAKI 2000」のTシャツを着てました。
13年前のSUKIYAKIのTシャツ?

いろいろ考えちゃいますね。

お兄ちゃんのお下がりにしては兄弟の年齢差が有りすぎるし・・・。

近所の20歳くらいの人に貰ったのか?はたまた余った在庫を格安で買ったのか?

ちなみにお父さんは「SUKIYAKI 2010」のTシャツ着ておりました。




日曜日は、野外ステージではなく、ヘリオスの屋内ホールにて14:30〜18:00に3組の海外アーティストが出演。

LIVEイベント等でよく使用されるホールだそうで、この辺りが実家の友人は学生の頃にLIVEを観によく来たそうで、コンサート等はよくやっている場所みたいです。

MARIANA BARAJ MEETS DOS ORIENTALES (Argentina / Uruguay /Japan )
ANTONIO LOUREIRO (Brazil)
OLIVER MTUKUDZI & THE BLACK SPIRITS (Zimbabwe)


合計3組、20分の休憩挟んですぐ次のLIVEが開始というスケジュール。

1組が60分〜80分はたっぷり演奏したかと思います。


ヘリオス周辺ではワークショップなどいろいろな催し物が有ったのですが、せっかくなので、駅に到着して駅前のご当地のラーメン屋、「らーめん真太」で塩ラーメン&唐揚げセットを食ってからはしばらく会場近所を散歩してみました。










一体なぜ、この場所でWORLD MUSICのイベントをやっているのか・・・。

SUKIYAKIとは何なのか・・・。

古い建物や歴史有りそうな神社等も有り、人通りも少ない街並みは有る意味予想通りだったのですが、ギャラリーがちょこちょこ有ったのが印象的。


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何てこと無い建物には、この地域のお祭の宣伝壁画が描いてあったり。

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割と芸術に理解の有りそうな街なのでしょうね。


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例えば、横浜なんかもそういうイメージ有りますよね。

故に、地域の伝統文化に特化したモノだけではなく、海外のアーティスト(日本では知名度低め)をわざわざ呼んでまで、イベントを企画し、街の活性化ともLINKさせながら長く続けているという斬新な企画が20年以上も前に出来上がったのかぁと。

そんな事を想いながらウロウロ。

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歴史ある建造物の窓にはSUKIYAKIのポスターが・・・
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さて、会場に着いてこの日のステージである、ヘリオスステージにin。

このステージは、屋内のコンサートホールという感じです。

地面には椅子は無く、お客さんは木製の床に地べたに座っており、2階席は映画館のように椅子が有る模様。

前日と同様に家族連れも多く、子供は走り回っている安定感。


画像 020



私が会場に入った時にはマリアナ・バラフ・ミーツ・ドス・オリエンタレスのLIVEの中盤でした。

アルゼンチンのシンガー&打楽器奏者のマリアナ・バラフと、パーカッショニストであるヤヒロトモヒロが、ウルグアイのアコーディオンプレイヤーであるウーゴ・ファトルーソが結成したユニットがドッキングしたユニットです。

マリアナ・バラフは各種打楽器を巧みに使い分け、アナログ弦楽器も披露するという独特の音楽スタイル、歌声も素晴らしく、まさに「音楽家」という演奏を披露しておりました。「夏なのに暖かそうなブーツ履いてるなぁ。UGGのブーツでも買ったのかしら?」と
ぼんやり眺めていたら、実はブーツ全体に鈴がたくさん着いていて楽器になっているという・・・。



※2010 Changwoo Wolrd Music Workshop Festival_ 08/26 Mariana Baraj


実は2,3年前にも来日、平日に東京でLIVEをやっていて、当時、個人的に興味を持っていたのを、ふと思い出しました。

「あ、マリアナ・バラフって、あの時のあの人かぁ。」と。

ステージから降りてきて、客の真ん中で演奏したりもして、客も楽しませる演奏慣れ具合も抜群で、非常に内容の濃いLIVEでした。

座って見守る人、ステージ前でユラユラと踊る人に分かれている感じでしたね。

ドス・オリエンタレスのお二人もどちらかと言うとマリアナ・バラフを引き立てる役を演じていたかなと思います。







少々休憩を挟み、アントニオ・ロウレイロが登場。

知る人ぞ知るブラジルの若手ミュージシャンだそうですが、私は知りませんでしたので、今回のSUKIYAKIで唯一予習CDを購入。

聴いたのは『So』というアルバムで、数回通して聴きましたが、キャッチー度低めの玄人好みの内容。
「これはLIVE観てしまった方が早いな」という事で、CDはあまり深く聴き込みませんでした。


ステージにはピアノが1つ。

赤いパンツがお洒落な、若々しい男がステージに登場。

そう、アントニオ・ロウレイロはピアノソロLIVEです。

雑な形容の仕方ですが、まあ、天才ですね。

あの楽曲を作ってしまっているわけですから。

淡々と演奏をする中、英語でMCをしていたかと思います。

ピアノの腕はもちろんですが、「こんな複雑な曲をどうやって作ったんだろうか・・・」という部分に注目してしまいます。

そして、実は歌声も素晴らしいのです。

観客全員、咳払いも遠慮してしまいそうなほど集中的にステージに視線と耳が向けられます。

ただ、残念だったのが、客席の赤ちゃんが何度か泣きだしてしまった事・・・。

平和な和気あいあいなイベントなので、客も笑ったり、アントニオ・ロウレイロもイジったりしておりましたが、2回目3回目の泣き声はちょっと危なかったかなぁと。

アントニオ・ロウレイロもLIVE中に泣き声を気にしていたのは確かで、芸術家なだけに怒って帰ってしまわないか若干冷や冷やしておりましたが、最後はスタンディングオベーションに見送られ本人含め会場中が笑顔で締まりましたので結果オーライでした。

20代半ばでこのクオリティーなので、20年後とかどうなってしまうのでしょうか(笑)

それと、バンド編成だとどんなLIVEをやるのかも気になりますね。

この日の3アーティストの真ん中でガチンコな芸術的LIVEを組むというのもタイムテーブル的にドンピシャでした。



※Antonio Loureiro-Mosquito(Antonio Loureiro)








さて、またもや休憩20分挟み、オリヴァー・ムトゥクジ&ザ・ブラック・スピリッツ

サリフ・ケイタ、ユッス・ンドゥールに並ぶアフリカ音楽の世界的なスーパースターで60枚もアルバムを出しているそうだ。

たまたま1枚だけアルバムを聴いていて、内容はとても気持ちよいものだったため、今回のSUKIYAKIでUkandanzと共に楽しみにしていたアーティスト。

そんなにもたくさんアルバム出しているなら、細かく予習するのは不可能だろうし、旧作の内容と現在のLIVEの楽器編成やアレンジも同じではなさそうなので、深いことは考えずにまずはLIVEを堪能するという贅沢を味わいました。

真ん中にアコギを持ったオリヴァー・ムトゥクジ、その右側に女性コーラスが2人、左側にコンガ、後にベースとドラムです。

合計6人という事で、最近のLIVE映像等の予習も行わなかった私としては、予想よりは少人数なイメージ。

オリヴァー先生がステージ現われた瞬間や、歌の第一声を発した瞬間は、ベテランの重みというかオーラみたいなものを感じ、「うぉーー!すげーー!」と心の中で唸ってしまいます。

それまで地ベタに座っていたお客もLIVEが始まった瞬間にステージ前へ詰め寄る感じを見ると、やはりこのアーティストを目当てにSUKIYAKIに来た方も多かったのだろうと思いました。

オリヴァー・ムトゥクジが歌とギターで中心となるグループなのですが、そのまま終わらないのが凄い。

個人的に、過去いろんなLIVEを観て来て、そのパフォーマンスに驚かされることも多々有りましたが、このグループが作るステージというのもまた個性的でそこらでは観れないレベルのものでありました。

とにかくステージ上を動くのなんの。

音楽のLIVEというより、ドラマー以外のメンバーは演劇・ミュージカルでもやっているかのように、ある時は全員がステージの隅に集まったり、ある時はMADNESSのごとく列を作って行進してみたりと、かなり「動き」を取り入れたステージングで、見ている方も楽しくなってきます。

各パートのソロ演奏の時間をたっぷり取って、「うぉ!このバックの人らもレベル高ぇ!」と思わす演出がたっぷり込められておりました。

LIVEの回数や、世界中でいろんな環境で演奏して来た経験を経て出来上がったパフォーマンスのクオリティは、やはり音作りも見た目も飽きさせない仕掛けが組み込まれており、予想を超えるレベルでした。

ハイテンポの曲は無く、ミドルテンポ中心なセットリストでしたが、ステージ前のお客は終始ユラユラと踊っていて、そのまま70分〜80分ぶっ通しで演奏したかと思います。


例えばアフリカ音楽を奏でるアーティストとして、個人的に今まで観てきたアーティストはFEMI KUTISEUN KUTIKONONO NO.1STAFF BENDA BILILIなど。

この辺りは大々的に注目されて来日公演を行って来ましたが、スタンダードなROCKバンドとは全く違う音楽なのに、ハートに届いてくるっていうのは日本では少々残念ながらも貴重な体験になってしまうわけで、そういう意味ではコアなファンではなくても観に行く価値は十分に有るし、オリヴァー・ムトゥクジのLIVEに関しても、貴重とかレアとか抜きにして、観に行って本当に良かったと思える心に残るLIVEなのでありました。

無事にTシャツもGET!







※Oliver Mtukudzi - What is a Hero ?




※Oliver Mtukudzi Hear Me Lord Live at Reggae On The River)




※Oliver Mtukudzi - Tozeza Baba (この曲やってたわ〜)








私は、あまり深く考えず、「WORLD MUSIC」という言葉を長い間使っておりますが、たまに「そんな括り方はおかしい」というような意見を聞きます。

最近、ご機嫌な新譜を出したASIAN DUB FONDATIONのメンバーは「俺たちがWORLD MUSICと呼ばれて、なぜOASISがWORLD MUSICと呼ばれないんだ?」というコメントをどこかの書籍で見かけた事がありまして、確かに彼らの立場からするとごもっともな意見だとも感じます。

私は、日本人の音楽リスナーの立場から、参考になる程度の緩い枠という意味合いで使っております。

料理で言うならば、埼玉県東松山市のやきとりタウンは、「やきとり」と言いながら「やきとん」しか置いてないのに、日本7大焼き鳥の一つと言われているようにね。

音楽で言うならば、「ROCKとは何か」が人それぞれ微妙に違う感じと似ているのかなと。

日本以外の音楽でも、英米以外の音楽でも、非メジャーでも、ぶっちゃけ何でも良いです。

いずれにせよ、私の頭の中に思い浮かぶWORLD MUSIC的アーティストは、呼ぼうとする人が少なく、集客も苦労するため、来日させるのは簡単ではなく、さらに来日頻度は低いという共通点が有るのは確かで、日本ではほぼ無名・少々マニアック・通な音楽趣味として存在しているのも確か。


そいういうアーティストを20年以上も前から行っている呼んでいるという、このSUKIYAKI MEETS THE WORLDというイベントは、かなり貴重だし、もっともっと注目されるべき存在だと思います。

ステージごとにチケットは別れていますが、全部買ってもFUJI ROCKやSUMMER SONIC等の1日券の料金に届かないのですから・・・。

その分、交通費、宿代、グッズ購入や飲食代にお小遣いを回すという発想に繋がるわけですしね。

地域の民間企業や市の協力、地元のボランティアが力を合わせWORLD MUSICのイベントを催すとは、なんなら「方向性、間違ってねぇ?」と思ってしまうかもしれませんが、参加してみると地元の方たちの熱さ・暖かさが溢れつつ、県外からの音楽マニアのお客も十分に楽しめるイベントなのでありました。


本BLOGを読まれる方ならすでにSUKIYAKIに行かれた方も多いでしょうし、興味のある方は多いと思いますが、気合入れれば全国から土日のみ狙いで参加する事は可能なので、是非ともこのクソレポートがSUKIYAKIに行くキッカケになれば良いなぁと願いつつ締めたいと思います。



面倒でムカつくことも多い世の中になって来たけども、こういうイベントを楽しみながら、上を向いて歩こうぜ\(^o^)/


※Sukiyaki - 上を向いて歩こう (Kyū Sakamoto, 坂本 九)




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