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デパート

『デパート [CD]』

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ツカミのネタが全く思いつかず20分も経過してしまったので、このまま淡々とレビュー。


ついにこのバンドのCDレビューを書く時が来てしまった・・・
「遅いよ!」と言われても、ちゃんとCD出してなかったからね・・・

2013年5月、みんなのアイドル、コロリダスのフルアルバム『デパート』がやっとDROPされました。

※コロリダスのオフィシャルHPはこちら
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NEWプロフィール 横長



2010年6月結成という事で、驚くほど若いバンド。

「coloridas」はポルトガル・スペイン語で「カラフル」の意味。

日本語をメインにした歌、アコギorカヴァキーニョ(ブラジルの弦楽器)、パーカッション、トランペット、スティールパンの編成の5人組でメンバーも若いし、それぞれが多才な集団!

いろいろと思い出しながら書いておりますが、私がコロリダスを知ったのは確かmixiのMANU CHAOコミュニティでした。

「MANU CHAOを始めブラジル音楽やカリブの音楽にも影響を受けた」というコメントでYOU TUBEの動画を貼り付けておりまして、チェックしてみました。

その時の動画が確かこの辺↓







日本隅々まで探せばまだまだ知らないNICEなバンドは居るのでしょうが、個人的に今までに味わった事のないようなワクワク感を感じた事を覚えております。

SAMBA?BOSSA NOVA?
だとしても、日本のアーティストだと小野リサ以外で触れた事のない分野だし、そんな音楽を若い男子がバンドとしてやっているのも斬新に見えました。

その後、話すと長くなるのでゴッソリ省略しますが、いろいろな展開が有ってメンバーとコンタクトを取るようになり、コロリダス主催のイベントに遊びに行ったり、私が主催のイベント【Salud!!】にもLIVEで出てもらったりするようになります。

なんだかんだでコロリダスのLIVEは、海の家、LIVEハウス、クラブイベント、居酒屋、湖の上等々、かれこれ10回以上いろんな場所で見ております。

そんな流れを経て、コロリダスがついにフルアルバムを出すと言うのだからおめでたい以外のナニモノでもないわけです。

サポートメンバーで固めていた時期も有るのですが、最近はカチっと固定メンバーになっての本作リリースというのは様々な経験を経てのベストなタイミングですね。

コロっとしてかわいいVO&ギターのしみずけんた氏、たまに爆発する鬼才パーカッション英心氏、演奏してない時はキャンキャン騒いでお茶目なのに演奏するとCOOLに土台作りに徹するウッドベースのぽん氏、音とビジュアルの両方に華を添える紅一点スティールパンのめめちゃん、この人居ないと一気にしょぼくなってしまうであろうコロリダスのロイ・パチこと加藤氏。

週末になると、クラブイベントだろうが商店街だろうがCAFEだろうが、いろんなイベントに引っ張りだこな彼ら、何が凄いって、どこに行ってもその場での環境適応レベルがとても高いこと。

激烈に激しい時も有るし、ゆったりお洒落感出す時も有るし、宴会的に客を巻き込む時も有るのだけど、必ずお客には笑顔が生まれるという。

LIVEを見た事がある方ならこう感じる事も多いでしょう、「コロリダス、いいバンドだなぁ」と。


土台が各種LATIN MUSICやACOUSTIC SWING寄りなので耳の肥えた音楽リスナーも引き込む。

さらに、そいういう難しい事を一切抜きにしても、日本語の歌&キャッチーメロディーは子供からお年寄りまでにアピール出来る、言ってみれば直球ストレートのホームランボールみたいなものなので、シンプルに万人受け系と言えるHAAPY MUSICなのであります。

要するに、「ラテン?ラテンってサンバ?サルサ?よく分からな〜い」となっても、それで良いのです。
むしろ、ラテンバンドって事で無理に括らなくても良いと思うわけです。



前置きが長くなりましたが、本作は自主レーベルであるTROP RECORDSからセルフプロデュースでリリース。

同じくSalud!!にもご出演頂いたOrquesta de Wild Thinkの親分である関谷氏の自宅兼スタジオ「立川ハウスデムジカスタジオ」で録音されたという。(Orquesta de Wild Thinkもぼちぼちアルバム出るようです)

楽器の生音を詰め込んで作り上げ、両手の拳をギュっと握っているようなDIY魂を、かわいらしいデザインのジャケットで包み込むってのはなかなか憎いです。

全10曲、LIVEでお馴染みの曲もたっぷり収録されており、21世紀のJAPANESE NO.1 DRINKING SONGである「生ビール」も再録されております。

SAMBAはもちろん、CUMBIA・メレンゲ辺りのテイストも感じるし、TRADITIONAL JAZZ、GYPSY SWING、ACOUSTIC REGGAE、日本歌謡、童謡などを感じさせるゴッタ煮具合も詰め込みながら、頭に残るメロディーを日常的に多用する日本語で組み立てる曲達は、ついつい口ずさんでしまう強烈な魔法がかかております。

私が思うには彼らはLIVEが素晴らしいバンドなので、「LIVEで聴けるあの曲が家でも聴ける喜び」が強いわけですが、逆を考えると「CDでこんなに気に入った曲をLIVEで見てみたらさらに素敵だった」という現象が確実に起きると思うわけで。

一言で言うならば、「これは買った方がいいよ!」なのであります。

2013年HAPPY MUSICランキングはトップレベル!

要チェックやで。



※【PV】 コロリダス / 生ビール

※「コロリダスしみずけんたのblog」ではPV制作時の裏話も!





※コロリダス「デパート」ダイジェスト





※2曲目に収録「虫歯のブルース」 / コロリダス





※4曲目に収録「こわいな」(LIVE)





※5曲目に収録「Tシャツ無地」(LIVE)








さて、いつものレビューはここで終わるのですが、今回はなんと「スペシャル企画」として、コロリダスのVO&GUITAR担当であるしみずけんた氏へのおもワー独占インタビューに成功しております!

KONPEX(以下 KON):こんにちわんこそば、ケンタさん。まずは、奇跡のアルバム発売おめでとうございます。待ちに待ったアルバムで、待ちすぎて怒ってる人も居ると思いますが、私もアルバムを買って、15回以上聴いてみてクソが漏れそうなくらい感動したので、いくつか質問させて下さい。よろしくお願いします。

しみずけんた(以下 けんた):よろしくお願いします。

KON:まずはスリーサイズとカップ数と今日の下着の色を教えて下さい。

けんた:計ったことないのでわからないのですが、下着は黒です。

KON:セクシー丸出しですね。ではマジメに。まずベタな質問ですが、けんた氏、またはメンバーさんが今まで強く影響を受けた音楽、アーティストを教えて下さい。

けんた:曲を作る上で影響を受けたのはビートルズ的なポップスと、サンバやボサノバ、MPB、フォホーといったブラジル音楽です。そこにキューバのルーツ音楽やカリプソなどのラテン音楽、スウィングやジャイブ、ブルースなどの古いジャズを足した感じです。ベック、カエターノ、ジル、トンゼー、マヌ・チャオ、Gラブ、細野晴臣、ライ・クーダーなど、ルーツにある音楽をミックスするような感覚に強く魅かれます。スイマセンいきなり長くなってしまいました。

メンバーにも聞いてみましたよ。
英心はエルメート、アイアート、マヌ・チャオ、ボブ。
ぽんはサルサとジェームス・ブラウン、マイケル・ジャクソン。
加藤はLouis Armstrong, Bix Beiderbecke, Jelly Roll Morton, Troy Andrews,Leroy Jones.
めめちゃんは童謡、小林律子、Francis Poulenc, Eris & Tom, Pan Cake, Andy Narell And Rerator.

といった具合で、みんなバラバラでおもしろいっす。

KON:良いですね〜。こういうバンドのルーツとか聞くの大好きです。しかもバラバラってのがおもしろくて、それが1つのバンドとしてやっているというのはドキドキしますね。では、結成時から居るメンバーはけんた氏&ぽん氏&英心氏の3人だと思うのですが、元々どんな仲間だったんですか?

けんた:英心とは大学入学時からの付き合いです。サンバのサークルに入りまして、浅草サンバカーニバルの優勝を目指してました。日々サンバの練習をしたり酒を飲んだり、マヌチャオのカバーバンドを組んだり、ボサノバを演奏したりもしてました。ぽんとは、学生の頃にサンバで参加した世界のCMフェスティバルのイベントで知り合いました。ぽんは当時九州で、毎年CMフェスでジャズちんどん&サンバで賑やかしを一緒にしていました。コロリダスの結成時は東京にいて、仕事を辞めキューバに修行しに行き帰って来た頃で、ヒマそうだったので誘いました。加藤とめめちゃんは、対バンでの出会いです。何度かサポートをしてもらい、ドラクエで新しい仲間が増えてくように、メンバーになりました。

KON:ふむふむ、時間かけてベストメンバーが出来上がったわけですね。では、ちょっと細かい質問。やろうと思えば外国語の歌詞でもピッタリとハマると思うのですが、シンプルな日本語の歌詞を使っているのはなぜですか?

けんた:歌いやすいからです。日本語の歌詞でもピッタリハマる様に、語感とリズム感を大切にしています。

KON:確かに歌いやすいですね。1回聞いたら覚えてしまうし。「Tシャツ無地〜Yシャツ生地〜」なんかはさりげなく韻踏みテク詰め込んだなぁとニヤニヤしちゃいました。NICEです。では、そのシンプルな日本語の歌詞の中に何か深〜いメッセージが隠れていたりするのですか?

けんた:みんなが歌いやすいように、誰かが歌っている姿、場面を想像してつくっています。メッセージはないですが、日常にもっと音楽が溢れたらいいなぁと思っています。生活のいたるところで、またはふとした時に、口ずさんだりみんなで歌ったりすることが増えたら素敵だなぁと。

KON:なるほど。狙いはストレートなわけですね。だからみんなコロリダスの音楽を聴くとすんなりと入り込めるわけだ。今まで有りそうで無かった「新しい日本の大衆音楽」ですね。
実際、私もコロリダスのLIVEをいろんなところで見て来て、どんな環境でも対応していて立派だなぁと思うのですが、「この場所はさすがにキツかったぜ・・・」的なおもしろ体験など有りますか?

けんた:狭い店であまりに混み過ぎて、歌っているすぐ両脇にお客さんがいたりとか、メンバーが見えないとかはよくあります。生ビールのPV撮影は、周りがダウンとか着る程の寒さの中、アロハ一枚で演奏してたのでキツかったです。

KON:生ビールのPVの裏話はけんた氏のBLOGにも書かれてましたね(笑)。既存のイベントだとバンバンバザール主催の勝手にウッドストックなんかはドンピシャにハマっていたし、ご本人達もテンションも上がっていたかと思うんですが、今後「こんなイベントに出てみたいぜ!」というのは有りますか?

けんた:民家でのブロックパーティハウスデムジカや居酒屋での酒場音楽祭といったちょっと変わったイベントに出させてもらって、凄く良くて。こういった日常の中にとけこむ非日常的なイベント、これからもどんどん増えていく気がしますし、片っ端から出てみたいです。あと、毎年大晦日に行われている「紅白歌合戦」というイベントにも出てみたいです。

KON:わお!紅白で「生ビール」日本中が大合唱!まずはビールCM獲得狙いたいですね!さて、私個人として、コロリダスが日々のLIVE活動で対バンしたアーティスト等で知って衝撃を受けたバンドがいくつも有る(アラゲホンジやカウリスマキなど)のですが、最近「このバンドはヤバかったよ〜」というのは有りますか?

けんた:民謡クルセイダーズという、民謡をクンビアでやるバンドがやばかったです。個人的にはグンジョウフューチャリングタイって3人組が、歌詞がおもしろくて大好きです。
※民謡クルセイダーズ(YOU TUBE動画)
※グンジョウフューチャリングタイ(YOU TUBE動画)

KON:ふむふむ。どちらもおもしろそうなんで要チェックですね〜。では次の質問、レーベル名にもなっていますが、コロリダスの自主企画イベント「TROP」。今まで、青山の「月見ル君想フ」にて2回開催して私は両方とも行って、凄く良いイベントだった記憶が強く、個人的に3回目の広がりが楽しみなのですが、今後の開催の予定は??

けんた:ありがとうございます。もちろん、続けたいです。時期も場所も未定ですが、お楽しみに!

※『TROP』レポート
※『TROP vol.2』レポート


KON:よし、やるわけですね。それは楽しみだ。では、けんた君は普段からブラジルを中心としたラテン音楽から、WORLD MUSICを幅広く聴いていると思うのですが、今後、バンドでも個人でもチャレンジしてみたい音楽などは有りますか?

けんた:ゆるいながらも「踊る」「踊らせる」ということをテーマに、ラテンバンドとして浅く広くわかりやすく、曲やリズムの幅を広げていきたいなと思っています。

KON:ジャンルとかじゃなく「踊る」「躍らせる」に重点を置く。いいですね。LIVEをじっとしながら聴いているだけで終わるのと、一瞬だけでも踊る時間が有るのとでは、終わった後のLIVEの印象が全く違いますからね。では最後に重要な質問。好きなAV女優は誰ですか?

けんた:高井桃、七海なな、紗倉まな。

KON:ふむ、ググってみたら若干ロリ寄りかな・・・って答えるんかい!これも要チェックですね。では、最後の最後に、これを読んだ方へ激アツなメッセージをお願いします。

けんた:ここまで読んで頂き、ありがとうございました。おもしろワールドミュージックを読んでいるハードコアなリスナーにも愛されたいですし、おじいちゃんおばあちゃんや子ども達にも楽しんでもらいたい。そんな気持ちで音楽を作っています。ファーストアルバム『デパート』は、聞くとまたライブに行きたくなるような、今のコロリダスの楽しさを詰め込んだ、ご挨拶的な一枚です。ライブで乾杯しましょう〜!

KON:素晴らしい!泣けるでしかし!ゆっくりではあるけど、コアな音楽ファンからその辺歩いてるおじちゃん、子供達まで惹き込み、確実に右肩上がりに人気獲得中のコロリダスは今後の活動も楽しみです。ぶっこみ企画にご協力ありがとうございました!







※英心(コロリダス・パーカッション) /  「秋田濃厚民族」





※ Salud!! VOL.19 (2012.12.2)





※ Salud!! VOL.19 (2012.12.2)







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