ブログネタ
WORLD MUSIC に参加中!
アラゲホンジ

『アラゲホンジ』

※amazonで詳細を見る


メリークリスマスとか言ってる場合なのか・・・

あぁ、日本よ、一体どこへ向かうのか・・・

イライラ、モワモワ、ワナワナ、ムラムラ、ムクムク・・・

では、淡々とレビュー。



すでにチェック済みの方も多いと思われるグイグイ来ちゃってる「日本」のバンド、アラゲホンジ

20代30代の音楽ファンの触れあって来た音楽ならばSOUL FLOWER UNION、TURTLE ISLAND、OKI DUB AINU BAND辺りですね。

アラゲホンジも、日本の伝統音楽を取り入れながらも欧米音楽通って来た音楽ファンのハートをガッチリ掴む音楽スタイルを持つNICEなバンドです。

上のジャケは、2011年にリリースされた1stアルバム『アラゲホンジ』

※アラゲホンジのオフィシャルHPはこちら

※アラゲホンジのMYSPACEはこちら


wasshoi2

photo by Keiko K. Oishi


2007年2月、秋田県出身のリーダー斎藤氏(G&VO)を中心に結成されたアラゲホンジは、東北地方の伝統音楽を日本人にも慣れ親しまれるROCKと融合を試みたバンド。

世界の民族音楽をPUNKやREGGAEやテクノなんかと混ぜ込むスタイルというのは、世界各国に存在する音楽で、自然発生しやすい現象なんだろうなとWORLD MUSICファンには感じられるかと思います。

海外のそのようなアーティストが自国を飛び出し、海を越えて、ここ日本でも音源やLIVEを味わえるのはWORLD MUSICの楽しみの1つであります。

そんなスタイルを持つアーティストは、意外に日本では少ないとも感じる方も多いのでは?

もしかしたら知られていないだけで、実は全国各地にいろいろなバンドが居るのかもしれないのだろうけど、私が摂取出来る情報の中にはまだまだ少ないかと思えます。

そんなときに私の前に現れたのがこのアラゲホンジというバンド。

2010年にはFUJI ROCKのルーキーステージにも出演しております。

FUJIのルーキーから知名度広げて来たバンドはたくさん居ますんで、そういう信用度が欲しい方にも太鼓判ですね。


さてさて、私が初めてアラゲホンジの存在(名前)を知ったのは東京渋谷にあるBAR Blen blen blenがどこかのビーチで行ったイベント(私は行ってないのだけど・・・)の告知でした。

(しばらくの間はアホラ原人(原始人の格好をしたアホっぽいコミックバンド)だと勝手に思い込んでいたという・・・)


その後、2011年末の『TROP VOL.2』というイベントで初めてアラゲホンジのLIVEを見ることが出来ました。

1人で遊びに行っていたのだけど、会場で会った知り合い何人かが「アラゲホンジはヤバいよ!」と口を揃えて言うので半信半疑でLIVEを体感してみて、ただただビックリでありました。

「子供の頃、夏休みの楽しみでもあった近所の盆踊りがROCKと融合している感じ」ストレートな感想はそれでした。

ドラム、ギター、ベースのロックンロールな基盤楽器編成に、太鼓に笛、キーボードなんかが入っていたかと思います。

目指す音楽性・センスが私にとっては斬新に感じましたし、心に入り込んでくる勢いが他の音楽とは違った感じがしたのを覚えております。

※『TROP vol.2』のイベントレポートはこちら


その後は、アラゲホンジと大石始氏が組んだイベント『トーキョーワッショイ』のVOL.1とVOL.2、今まで計3回のLIVEを見た事になります。

※『トーキョーワッショイ』VOL.1だけレポート書いております

ちなみに、3回見たLIVEの中で個人的に一番ヤバかったのは一番最近の『トーキョーワッショイ』VOL.2の時でした。
(初めて見た時とはメンバーは変わってたかと思う)

ステージ衣装は日本伝統丸出しの”和”テイストですし、東北の方言なんかも使い、笛や太鼓や掛け声で日本のお祭感を出してはおりますが、走るギターはJAM BANDのアゲアゲチューンの終盤のようで人力トランス入っててたり、FUNKなリフなんかも使い、あくまでROCKに日本の伝統音楽を取り入れるという順番を踏んでいるため、万人受けもしやすい音楽なのであります。

わび・さび、祭り、伝統などというワードをぶっ込んだ音楽性は有りそうでなかったスタイルです。


本アルバムは全11曲。

LIVEで衝撃受けてしまったから、CDは劣るかななんて思ってて、CD買ったのつい最近なんですが、細かい仕事ぶりには驚きでした。

CD良いけどLIVEがダサい、またはLIVEすげーけどCDはしょぼいってパターンも有るんですが、アラゲホンジは両方きっちりキメてます。

曲によって、三味線やピアノも使うし、ノリノリな曲から聴かせる曲まで幅広く詰め込まれた内容。

分かりやすいところで言うとFUNKやREGGAEなんかもやっているし、そこに乗っかる秋田弁ヴォーカルはRAPです。

「秋田弁の歌詞覚えるの大変だろうな〜」と一瞬思うんだけど、いやいや、リーダー斎藤氏は秋田出身だからね。
地元の言葉を使っているだけだという。(多分、本人は普段ここまで方言使わないと思うけど)

私が大学生時代、さすがにガキだったため、東北弁が取れない友人を笑って茶化した思い出もあるし、当人も東北弁を隠そうとしていたのだけど、今となってはそんなのってバカらしい感覚。

そんな小さな問題は、音楽で吹っ飛ばせると教えてくれるのがアラゲホンジなんです。


収録曲内ではカヴァーもしてますが、有名どころだと「あぎた、めいぶつ、はつもり、 はたはた♪」でお馴染みの「秋田音頭」、そして「りんご追分」ですね。

「秋田音頭」は外国人に聴かせたら、「日本伝統音楽×RAP×ROCK」に捉えられてもおかしくないレベル。
イントロヤバし・・・

そして、いろいろなアーティストがカヴァーする「りんご追分」も在り来たりに収まらず、三味線やギター&ベース効かせた楽曲アレンジはもちろんの事、「らっせらーらっせらー!」というコール&レスポンスを入れる事で、自分寄りに持ってきてしまうという。

実際、「りんご追分」はLIVEでも盛り上がってますね。

有名な曲だけに世界に出て行くのならば、この曲は重要ですね。

WOMADとか出て欲しいね。

万人受け具合ならば、タートルやソウルフラワーよりアラゲホンジだと思いますよ(個人的意見)。



ダラダラと長くなってしまったけど、オススメ度数は文句なしの100点!

CD買ってLIVEへGOであります。

信用できないならLIVEに先に行ってもいいけどね。










※7曲目に収録の「千の秋と一夜の祈り」




※9曲目に収録 「リンゴ追分」 (LIVE)




※5曲目に収録 「真昼のゆめ」(LIVE)   
ヤバいね、この場に居たいですね・・・




※吉幾三  「俺ら東京さ行ぐだ」

私の両親が秋田とか岩手がROOTSなんです。
この曲は両親が好んで聴いていて、幼い頃の私の記憶にベットリとこびりついてます。
今回のアラゲホンジのレビューで久々聴いたけど、これはおもしろいしカッコイイし、RAP具合とか、すげーヤバいね・・・

3番の歌詞の「信号ねぇ!有るわけねぇ!おらの村には電気がねぇ!」って笑ったわぁ。


ランキング参加中。
たまにはクリックしてって下さいませ。
banner_02




※TOPページはこちら
※このBLOGについてはこちら
※サイトマップはこちら