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『WASTELAND』

※UNCLEOWEN web shopで詳細を見る


では、淡々とレビュー。

日本でバンドでバグパイプの入っているバンド、CDリリースしているバンドはまだまだ数少ないですが、凄いバンドが出てきました。

女性ハイランドパイパーのally率いるALLY BAND。

上のジャケは2012年3月25日発売の記念すべきデビューアルバム『WASTELAND』

購入は今のところUNCLEOWEN web shopのみだそうだ。

※ALLY BANDのMYSPACE


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2008 年結成の4人組バンド。

パイプのallyさんは本場スコットランドでグレートハイランドバグパイプを学び、そのバックの3人がギター、ベース、ドラムでROCK寄りのサウンドを奏でるという編成。

私個人として、いつからか分からないけど、スコットランドの楽器であるバグパイプの音には非常に魅力を感じていて、学生時代には音楽の話がほとんど成立しないHIP HOP好きの友人とも「バグパイプの音っていいよな」と話していた記憶がある。

ちなみに昔、某ネットオークションでバグパイプが安く出品されている時に入札したこともあった。(結局値段は吊りあがり落札できなかったのだけど・・・)

やがて、Dropkick MurphysReal Mckenzies、はたまたTannahill WeaversやBattlefield Bandなどを知り、ますますその楽器に魅了される事となった。
スペイン北西部ガリシア出身CARLOS NUNEZ (カルロス・ヌニェス)の来日公演にも1人で行ってしまった・・・。


はたして日本にこういう音楽をやる連中が居るのだろうかと思っていた時に出てきたのがRoyal SHAMROCKというバンド。

調べてみるとそれは2004年、確かアナログ7インチでデビューだったかと思う。

日本のインディーズばかり追っかけていたわけではないけど、その後もTHE CHERRY COKE$やOINKなんかの存在を知り嬉しくなる気持ちもあったわけだけど、そのころには「ROCKバンドにバグパイプが入る」という編成に飽きてしまっていたのです。

Dropkick MurphysやFlogging MollyなんかのLIVEを見た事があるのですが、フィドル、アコーディオン、バグパイプの美しい音はVOのシャウトやギターのディストーションで消されてしまうという寂しい結果を生んでいる事も多いということも関係していたのかと。

いわゆるCeltなPunk/Rockから離れていく事となったのには、そんな流れもあったりしたわけですが、昨年2011年、このALLY BANDやKillbored lifeと言った、自分よりもかなり年下のミュージシャンがやっている音楽と出会い、あの時の感動が蘇ったかのような感覚を植えつけてくれたのです。

伝統を守るという事は、過去のスタイルを徹底してコピーすることなのか、はたまた次世代に繋げるために時代に合ったスタイルにアレンジする事なのかは各自が考えれば良いとして、ALLY BANDはグレートハイランドバグパイプとROCKを結びつけたのだ。

ROCK BANDにバグパイプが入るのではなく、パグパイプがROCKを引っ張るという点では、日本では他にこういうバンドを知らない、いや海外のバンドも知らない(どこかに居るのだろうけど)。

本作はデビューアルバムになるわけだけど、どうやらUNCLEOWENのコンピには数曲入っていたようで、ALLY BANDを知る方々にとっては待望の単独作になったわけです。

このアルバムを聴く前に、ALLY BANDのLIVEを生で2回、YOU TUBEで数十回、allyさんのソロを生(Salud!!に出演して頂いた)で1回見た。

まずお見事なのがallyさんのテクニック。

日本人なら誰もが小学校の時に縦笛とかをやらされたことがあるので、あの手の楽器の難しさは感覚として体に染み付いているため、allyさんがどれだけ凄いのかってのは見て聴いていればすぐに分かります。

収録曲は8曲+ボーナストラックで構成され、JIGやAIRをバランスよく配置してストーリーを作り上げているのです。

先にも述べたけど、パイプの美しさを殺さないようなギターエフェクト・アレンジは、ギター担当の方、はたまたバンドメンバー内でかなり試行錯誤したんじゃないかと想像できます。

アコースティックギターを使った曲や、allyさんのソロのみの曲も入っていて、このバンドの魅力をMAXに広げた内容になっていると思われます。

地方でのLIVEはなかなか難しいかもしれないんで、まずはCDをGETです!

※UNCLEOWEN web shopで詳細を見る




本BLOGで取り上げたバグパイプ入りのアーティスト達
TANNAHILL WEAVERS
Battlefield Band
Hopopop
OS CEMPES
TROJANS
Quempallou(ケンパリョウ)
CARLOS NUNEZ
Blowzabella
SKALARIAK
CHOUTEIRA(チョウテイラ)
flatfoot 56
Paddy And The Rats (パディ・アンド・ザ・ラッツ)
Milladoiro (ミジャドイロ)
CLATTERBONE
manau









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※2曲目に収録「clumsy lovers」 LIVE@WILD ROVER June. 12. 2011




※5曲目に収録「Hell-bound Train」 LIVE@the wild rover 2012




※6曲目に収録「Jig set」 LIVE@WILD ROVER June. 12. 2011





※2012年3月開催の「Salud!!」にて20分間ノンストップで演奏するallyさん




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