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『NUEVA KAN ZE ON (新観世音)』
※amazonで詳細を見る
「後乗せサクサク」をいくら押されても「先乗せデロデロ」を好むコンペックスです。
では久しぶりに淡々とレビュー。
今回はアルゼンチンのブエノス・アイレスのアーティスト。
FOLK度高めな男性SSWであるTomas Lebrero(トマス・レブレロ)のアルバム。
El Puchero Misterioso(エル・プチェーロ・ミステリオーソ)というグループを率いた名義です。
なんでもかんでも「ミクスチャー」やら「ごった煮」で片付けるのもさすがに飽きてきましたが、なんだかんだでこのアーティストの奏でる音楽もいろいろな音楽要素の入った音楽なわけです。
「ジャンルの魔術師 in アルゼンチン」とでも言っておきますか。
同じくアルゼンチンのOnda Vaga (オンダ・ヴァガ)よりはアーティスティックですが、まあそのぉ、アルゼンチン的アコースティック系新世代音楽というノリで聴きましょう。
上のジャケは「大洋レコード・ライセンス国内盤第9弾」として2009年にリリースされた『NUEVA KAN ZE ON (新観世音)』。
2枚のアルバム、『UPA!』というサントラ、未発表音源を良いとこ取りに編集した日本独自の編集盤です。
※Tomas LebreroのMYSPACEで一部視聴可能

◆収録曲◆
1. No se vivir 生きていくには
2. El campeon de la memoria 追憶のチャンピオン
3. Yin Yang Socrates 陰陽ソクラテス
4. 7 dias 7日間
5. Luna lunita 可愛いお月様
6. El artista en vacaciones 休暇中のアーティスト
7. La murga triste 悲しみのムルガ
8. Tilcara ティルカラ
9. El exceso es un don カーニバルを待ちわびて
10. Fellini フェリーニ
11. Nadalina ナダリナ
12. DNI
13. Milonga de Romualdo ロムアルドのミロンガ
14. Malambo del Tobiano トビアノのマランボ
15. Gualeguay グアレグアイ
16. Cuando a caballo 馬に乗って
感覚が鋭い方は、ジャケットにインスピレーション感じたりしませんでしょうか?
私みたいなもんは、「なんか良さそう・・・」って思ってしまいます。
「ジャケ写真で何食っとんねん」と突っ込みたくなりますが、「新世代の南米音楽アーティスト」ってのは感じる事ができるでしょう。
基本的には大人しめの曲が多いのですが、そこにはタンゴ、ミロンガ、カンドンベ、アンデスのフォルクローレ、ショーロ、シャンソン、レゲエ、ラップなどなど、いろんな国々の音楽を取り入れられておりまして、まるで音楽の遊園地。
インドの弦楽器シタールを使ったり、アンデス特有のサンポーニャ系の笛や弦楽器、そいかと思えばラッパも鳴ってみたりして、さらにはさりげなくコンピューター産の音を使ったり、RAPっぽい歌い方してみたり、でもバックはREGGAEだったり。
中でもラッパ入りフォルクローレとかはヤバいです。
BESTアルバム的な盤なんで、そういう意図も有るのかもしれませんが、ほんといろんな事してるんですね〜。
16曲のボリュームも嬉しく、キャッチーすぎてすぐ飽きてしまう事の無い長く楽しめる洗練された内容。
どちらかというと、移動中にipodで聴くのではなく、お部屋でじっくり聴きたい感じ。
たまにノリノリの曲を散りばめたりもするんだけど、ヨーロッパ系の若者受けするミクスチャー系とはまた違ったコアな楽しみ方の出来る音楽で、いったいどんなLIVEをやるのかというのも気になるのは確かです。
それにしてもアルゼンチンっていうお国もいろいろ居りますね〜。
LOS FABLOSOS CADILLACSとかTODOS TUS MUERTOSなんかのPUNK系はもちろんですが、Juana Molina(ファナ・モリーナ)とかLucio Mantel(ルシオ・マンテル)的な新世代派ってのがどうやら世界中でも新しい音楽を生み出している代表的なシーンなのかもしれませんね。
音楽的開国が遅れた分、リバウンド的な化学反応がおもしろい事になるという。
タンゴとロックの融合のALTELTANGO(アルテルタンゴ)なんかも刺激的ですよ。
結構前から行われているROVOとカブサッキ周辺のコラボとか、最先端すぎるくらいですもんね。
そしてTomas Lebreroは、2010年の年末の来日ツアーをしたそうだんですが、なんと2011年も来日ツアーが決定。
というか、明日からもうです・・・
興味のある方は是非とも生で体験してみましょう。
私もどこかに参加しようと企んでます。
11月04日 (金)福岡 カフェ&ギャラリー・キューブリック
11月06日 (日)大阪 afu (会ふ) 心斎橋アメリカ村
11月11日 (金)京都 Cafe Bibliotic Hello!
11月12日 (土)姫路 Hummock Cafe
11月15日 (火)東京 原宿 Vacant NO IDEA x flau presents「FOUNDLAND」出演 w/TAPE、テニスコーツ
11月20日 (日)東京 神楽坂 毘沙門天善國寺書院 opening : ryosuke itoh e shiho
※詳細はこちらから
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※15曲目に収録の「Gualeguay」(LIVE)
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