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11/2 (水) 東京 @ 有楽町 よみうりホール
11/4 (金) 大阪 @ 梅田 ザ・フェニックスホール
東京公演に行ったった。
※Adriana Calcanhotto (アドリアーナ・カルカニョット)についてはこちら
【出演】:
アドリアーナ・カルカニョット(歌/ギター)
ダヴィ・モライス(ギター)
アルベルト・コンチネンチーノ(コントラバス)
ドメニコ・ランセロッチ(ドラムス/パーカッション)
※上記4名によるアコースティック編成なサンバ四重奏
【曲目・演目】:
◆新作アルバム『オ・ミクロビオ・ド・サンバ(サンバの微生物)』より
エウ・ヴィーヴォ・ア・ソヒール(笑顔で生きる)
アケーリ・プラーノ・パラ・ミ・エスケセール(私を忘れるための計画)
ポヂ・ミ・ヘモアール(後悔なさいな)
マイス・ペルフマード(わざとらしい香水)
ベイジョ・セン(いなくてもキス)
ジャ・ヘパロウ?(もう気づいた?)
ヴァイ・サベール?(誰が知ってる?)
ヴェン・ヴェール(見にきて)
タォン・シッキ(とてもシック)
デイシャ・ゲイシャ
ヴォセ・ヂッシ・ナォン・レンブラール(おぼえていないと言ったよね)
タ・ナ・ミニャ・オーラ(私の番)ほか
事前に演奏曲も発表されていましたが、この通りでは無かったと思う。
聴いたことない曲もやっていたし。
シンプルな4人編成で、要するに2011年最新作である『O Microbio Do Samba(サンバの微生物)』の演奏メンバーです。
シンプルなSAMBAテイストなこのアルバム自体が素晴らしい内容なので、それはもうLIVEへの期待も高まります。
メンバーのドメニコ・ランセロッチはMoreno-Domenico-Kasshinでお馴染みですね。
アドリアーナは4年ぶりの来日なわけですが、前回の来日ではこのMoreno、Domenico、Kasshinがバックバンドだったそうです。
私はFUJI ROCK直前の公演ということで行かなかったのですが・・・
ちなみに、2007年にはMoreno、Domenico、Kasshinはその公演の後はそのままFUJI ROCKに出演したんですが、アドリアーナは出演せず、日本のJAZZ女性VOのakikoと組んでおりました。
akikoはこの年の春、Moreno、Domenico、Kasshinとマルコス・スザーノなんかも参加した『Vida』を出していたためこんな流れになっておりました。
よって、FUJI ROCKでは、ほとんどはakikoファンが集まってんただろうけど・・・
※その時のFUJI ROCKレポートがこの辺・・・卑猥でレベルの低すぎなレポートで思わず笑ってもうた
そして、そのドメニコ以外のメンバーも凄い方々みたいだ。
アルベルト・コンチネンチーノはミルトン・ナシメント、カエターノ・ヴェローゾとも競演するツワモノだそうだし、ダヴィ・モライスはOs Novos Baianos(ノヴォス・バイアーノス)のモライス・モレイラの息子だそうだ。
(Os Novos Baianosも素晴らしいバンドなんで、いつかこのBLOGでもレビューしてみたい・・・)
それにしても、ブラジルって2世ミュージシャが多い気がするけど、気のせいかな・・・
そんな編成での今回の来日公演。
私はもちろん初めての体験になるわけですが、平日の18:30に公演スタートって、鬼ですよね。
仕事早退or休むか、セレブな方々をターゲットにしてそうな匂いを感じる。
そんな圧力にも負けず、チケット買ったのであった。
よみうりホールって初めて行ったわけなんですが、まあよくある着席スタイルのコンサートホール。
ビール飲もうかと思ったらジュースしか置いておらず、自分の席でじっと待つ。
始まったのは定刻から10分くらい押したくらいの時間。
中央にアドリアーナ。
左サイドにアルベルト・コンチネンチーノ(コントラバス) 、ドメニコ・ランセロッチ(ドラムス/パーカッション)で右サイドにダヴィ・モライス(ギター) 。
4人とも上下黒の衣装で統一しておりました。
アドリアーナはギターも弾くんですが、今回は歌専門でした。
しっとりとスタートしたオーガニックな4人編成の演奏なんですが、ギターとドラムのプロフェッショナルさにSAMBAがどうだ、ブラジル音楽がどうだとか外から語るレベルじゃないですね。
特にドラムのドメニコが驚きで、私は結構後ろの方の席だったため細かい所まで確認するのが難しかったんですが、にも関わらず、どう見てもスネアドラムとミニサイズのバストラしか無いんですよ。
いろんな種類のスティックに持ち替え、バスドラの側面を普通に楽器音として取り入れていたり。
使っているのは2個の太鼓なのにいろんな音を作り出しつつ、後は体が覚えたビートとテクニックを駆使したドラミング。
気づけばドメニコをずっと見てしまう自分が居りました。
そもそもアドリアーナのどこが好きなのかっていうのは、みんな意見が分かれることでしょう。
私も彼女の音楽について誰かと語り合った事もないし、周りで彼女の事を知っている人間も正直少ない。
歌はもちろん上手いですが、これと言って個性的な声であるとか、秀でたテクニック的なものは感じません。
いわゆるBOSSA NOVAやSAMBAシンガーではよくある声質なんじゃないかな。
そりゃあ専門家に言わせれば、他のアーティストとの違いはたくさん出てくる事でしょうが・・・。
私が惹かれるのは、なんとなくこう変化球を投げてくる感性とかセンスの部分。
過去のアルバム6枚聴いてるんですが、個性的&アート過ぎて理解不可能な曲も多かったりするんですが、おもいっきりツボに入るメロディー・音づくりの曲も有って、そのハートの掴まれ具合がちょっと他とは違うんですね。
某アルバムに安っぽいリズムマシン使った曲が有るんですが、本来そういう音作りって個人的には嫌いなわけですが、メロディーと歌声と、散りばめるSAMBAテイストを、ちょっと変態っぽいとも言えそうなセンスで包み込んでいるやり方に、一気に引き込まれてしまうんだな。
この辺はベタ褒めした文章じゃないんだけども、実際にこの通りなわけで、そんなんだから、アドリアーナは多くの人に好かれる音楽なのかどうか私には判断できない・・・。
そんな不思議な引力感じているとLIVEアルバムではMANU CHAOの「Clandestino」をカヴァーしたりして、「えぇ・・・、そんなLINK有りなんすかぁ??」みたいなビックリする事をやってくれるし。
今回はアドリアーナのアコースティック編成LIVEという事で、変な音使いとかは出来ないだろうと思いきや、拡声器使ったり、おもちゃみたいなマシーン使ってサイレン音出したり。
スタッフに後ろからキラキラ紙吹雪をかけさせたり、「No More Nuclear Power!」と叫んだり、ギターの楽譜をドライヤーで吹き飛ばしちゃったり・・・。
一番驚いたのは、突然踊りだす120%のテンションでのロボットダンス。
「うわっ、怖い怖い、動き怖いから!」って思うほどのガチのロボダンス(笑)。
歌の上手さと演奏のレベルの高さはもちろん素晴らしいのですが、これはあくまで土台で、この辺のちょっと変わった個性的な演出・・・
これがさぁ、アドリアーナの他の違う魅力なんじゃないかなと思いました。
「パファーマンス性の高さ」だけじゃなく、結局、こういうのが音楽を作る時にも自然に入り込んでくるのだね。
そういう意味で私は変化球的なセンスを彼女の音楽からビシビシ感じていたのだな。
LIVE中に頭の中でそんなLINKが有って、「なるほどね〜」と頷きながら感動しておりました。
時折、客席では手拍子が起きたり、人気な曲のイントロが始まると拍手が沸き起こったりと。
欲張りを言えば、もっと近くで見たかった。
LIVEはアンコール含めてたっぷりと120分くらいやっておりました。
序盤はしっとりだったんで、ぶっちゃけ開始30分くらいの時間帯は睡魔に襲われコックリコックリしてしまったのですが、後半目が覚め、徐々に徐々にハートを締め付けられるというアドリアーナの魔法にかけられてしまいました。
毎度のことながら、外国人アーティストの来日公演は期待しすぎないようにして臨んで、その押さえられた期待感を一気に爆発させられるのを楽しむわけですが、まんまと今回もやられましたよ・・・。
次の日もジワジワくる素晴らしいLIVEでした。
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YOU TUBE LINKは私のお気に入りチューンをば。
※Adriana Calcanhotto - Porto Alegre (Nos Bracos de Calipso)
※Adriana Calcanhotto "Fico Assim Sem Voce"
※Adriana Calcanhotto -- Mulher Sem Razao - Clipe
※Deixa, Gueixa - Adriana Calcanhotto (Legendado)・・・『サンバの微生物』に収録
※Adriana Calcanhotto 「Clandestino」
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ダヴィ・モライス(ギター)
アルベルト・コンチネンチーノ(コントラバス)
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※上記4名によるアコースティック編成なサンバ四重奏
【曲目・演目】:
◆新作アルバム『オ・ミクロビオ・ド・サンバ(サンバの微生物)』より
エウ・ヴィーヴォ・ア・ソヒール(笑顔で生きる)
アケーリ・プラーノ・パラ・ミ・エスケセール(私を忘れるための計画)
ポヂ・ミ・ヘモアール(後悔なさいな)
マイス・ペルフマード(わざとらしい香水)
ベイジョ・セン(いなくてもキス)
ジャ・ヘパロウ?(もう気づいた?)
ヴァイ・サベール?(誰が知ってる?)
ヴェン・ヴェール(見にきて)
タォン・シッキ(とてもシック)
デイシャ・ゲイシャ
ヴォセ・ヂッシ・ナォン・レンブラール(おぼえていないと言ったよね)
タ・ナ・ミニャ・オーラ(私の番)ほか
事前に演奏曲も発表されていましたが、この通りでは無かったと思う。
聴いたことない曲もやっていたし。
シンプルな4人編成で、要するに2011年最新作である『O Microbio Do Samba(サンバの微生物)』の演奏メンバーです。
シンプルなSAMBAテイストなこのアルバム自体が素晴らしい内容なので、それはもうLIVEへの期待も高まります。
メンバーのドメニコ・ランセロッチはMoreno-Domenico-Kasshinでお馴染みですね。
アドリアーナは4年ぶりの来日なわけですが、前回の来日ではこのMoreno、Domenico、Kasshinがバックバンドだったそうです。
私はFUJI ROCK直前の公演ということで行かなかったのですが・・・
ちなみに、2007年にはMoreno、Domenico、Kasshinはその公演の後はそのままFUJI ROCKに出演したんですが、アドリアーナは出演せず、日本のJAZZ女性VOのakikoと組んでおりました。
akikoはこの年の春、Moreno、Domenico、Kasshinとマルコス・スザーノなんかも参加した『Vida』を出していたためこんな流れになっておりました。
よって、FUJI ROCKでは、ほとんどはakikoファンが集まってんただろうけど・・・
※その時のFUJI ROCKレポートがこの辺・・・卑猥でレベルの低すぎなレポートで思わず笑ってもうた
そして、そのドメニコ以外のメンバーも凄い方々みたいだ。
アルベルト・コンチネンチーノはミルトン・ナシメント、カエターノ・ヴェローゾとも競演するツワモノだそうだし、ダヴィ・モライスはOs Novos Baianos(ノヴォス・バイアーノス)のモライス・モレイラの息子だそうだ。
(Os Novos Baianosも素晴らしいバンドなんで、いつかこのBLOGでもレビューしてみたい・・・)
それにしても、ブラジルって2世ミュージシャが多い気がするけど、気のせいかな・・・
そんな編成での今回の来日公演。
私はもちろん初めての体験になるわけですが、平日の18:30に公演スタートって、鬼ですよね。
仕事早退or休むか、セレブな方々をターゲットにしてそうな匂いを感じる。
そんな圧力にも負けず、チケット買ったのであった。
よみうりホールって初めて行ったわけなんですが、まあよくある着席スタイルのコンサートホール。
ビール飲もうかと思ったらジュースしか置いておらず、自分の席でじっと待つ。
始まったのは定刻から10分くらい押したくらいの時間。
中央にアドリアーナ。
左サイドにアルベルト・コンチネンチーノ(コントラバス) 、ドメニコ・ランセロッチ(ドラムス/パーカッション)で右サイドにダヴィ・モライス(ギター) 。
4人とも上下黒の衣装で統一しておりました。
アドリアーナはギターも弾くんですが、今回は歌専門でした。
しっとりとスタートしたオーガニックな4人編成の演奏なんですが、ギターとドラムのプロフェッショナルさにSAMBAがどうだ、ブラジル音楽がどうだとか外から語るレベルじゃないですね。
特にドラムのドメニコが驚きで、私は結構後ろの方の席だったため細かい所まで確認するのが難しかったんですが、にも関わらず、どう見てもスネアドラムとミニサイズのバストラしか無いんですよ。
いろんな種類のスティックに持ち替え、バスドラの側面を普通に楽器音として取り入れていたり。
使っているのは2個の太鼓なのにいろんな音を作り出しつつ、後は体が覚えたビートとテクニックを駆使したドラミング。
気づけばドメニコをずっと見てしまう自分が居りました。
そもそもアドリアーナのどこが好きなのかっていうのは、みんな意見が分かれることでしょう。
私も彼女の音楽について誰かと語り合った事もないし、周りで彼女の事を知っている人間も正直少ない。
歌はもちろん上手いですが、これと言って個性的な声であるとか、秀でたテクニック的なものは感じません。
いわゆるBOSSA NOVAやSAMBAシンガーではよくある声質なんじゃないかな。
そりゃあ専門家に言わせれば、他のアーティストとの違いはたくさん出てくる事でしょうが・・・。
私が惹かれるのは、なんとなくこう変化球を投げてくる感性とかセンスの部分。
過去のアルバム6枚聴いてるんですが、個性的&アート過ぎて理解不可能な曲も多かったりするんですが、おもいっきりツボに入るメロディー・音づくりの曲も有って、そのハートの掴まれ具合がちょっと他とは違うんですね。
某アルバムに安っぽいリズムマシン使った曲が有るんですが、本来そういう音作りって個人的には嫌いなわけですが、メロディーと歌声と、散りばめるSAMBAテイストを、ちょっと変態っぽいとも言えそうなセンスで包み込んでいるやり方に、一気に引き込まれてしまうんだな。
この辺はベタ褒めした文章じゃないんだけども、実際にこの通りなわけで、そんなんだから、アドリアーナは多くの人に好かれる音楽なのかどうか私には判断できない・・・。
そんな不思議な引力感じているとLIVEアルバムではMANU CHAOの「Clandestino」をカヴァーしたりして、「えぇ・・・、そんなLINK有りなんすかぁ??」みたいなビックリする事をやってくれるし。
今回はアドリアーナのアコースティック編成LIVEという事で、変な音使いとかは出来ないだろうと思いきや、拡声器使ったり、おもちゃみたいなマシーン使ってサイレン音出したり。
スタッフに後ろからキラキラ紙吹雪をかけさせたり、「No More Nuclear Power!」と叫んだり、ギターの楽譜をドライヤーで吹き飛ばしちゃったり・・・。
一番驚いたのは、突然踊りだす120%のテンションでのロボットダンス。
「うわっ、怖い怖い、動き怖いから!」って思うほどのガチのロボダンス(笑)。
歌の上手さと演奏のレベルの高さはもちろん素晴らしいのですが、これはあくまで土台で、この辺のちょっと変わった個性的な演出・・・
これがさぁ、アドリアーナの他の違う魅力なんじゃないかなと思いました。
「パファーマンス性の高さ」だけじゃなく、結局、こういうのが音楽を作る時にも自然に入り込んでくるのだね。
そういう意味で私は変化球的なセンスを彼女の音楽からビシビシ感じていたのだな。
LIVE中に頭の中でそんなLINKが有って、「なるほどね〜」と頷きながら感動しておりました。
時折、客席では手拍子が起きたり、人気な曲のイントロが始まると拍手が沸き起こったりと。
欲張りを言えば、もっと近くで見たかった。
LIVEはアンコール含めてたっぷりと120分くらいやっておりました。
序盤はしっとりだったんで、ぶっちゃけ開始30分くらいの時間帯は睡魔に襲われコックリコックリしてしまったのですが、後半目が覚め、徐々に徐々にハートを締め付けられるというアドリアーナの魔法にかけられてしまいました。
毎度のことながら、外国人アーティストの来日公演は期待しすぎないようにして臨んで、その押さえられた期待感を一気に爆発させられるのを楽しむわけですが、まんまと今回もやられましたよ・・・。
次の日もジワジワくる素晴らしいLIVEでした。
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