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■Amazigh Kateb(アマジーグカテブ)来日公演
DAIKANYAMA UNIT 18:30open 19:30start
前売:¥4,800 /当日:¥5,300
( オールスタンディング/入場整理番号付/入場時1drink+¥500)
2011年8月19、20、21日に富山県で行われた【SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2011】には行けなかったため、この翌日から行われた東京版の【SUKIYAKI TOKYO 2011】、Gnawa Diffusion (グナワ・ディフュージョン) のリーダーであるAmazigh Kateb(アマジーグカテブ)が驚きの来日という事で行ったった。
2011年の夏はなんだか注目アーティストの来日が多い気がする。
※Gnawa Diffusion (グナワ・ディフュジオン)についてはこちら
Amazigh Katebは前回の来日は2006年にGnawa Diffusionとして初来日。
以来、ちょうど5年ぶりでの単独公演として来日なのであります。
私は2006年は見逃しているため、これは見なければという事でわりと早めにチケットを購入。
間にFUJI ROCKも挟みつつこの日を楽しみにしていました。
Gnawa Diffusionのアルバムはスタジオ録音盤を2枚聴きましたが、個人的にはAmazighのソロ作よりもGnawa Diffusionの方が好きですし、噂によるとGnawa DiffusionのLIVE盤もヤバいそうです。
Gnawa Diffusion自体はメンバーチェンジも多かったらしく、リーダーのAmazighを中心に活動しているバンドと言っても良さそう。
近々Gnawa Diffusionとしての活動も再開するとの情報も流れております。
そのAmazighが2009年にソロアルバム『Marchez noir』を出したのが話題になりました。
MUSIC MAGAZINEの2010年WORLD MUSIC部門で第1位としてでっかく載っていたのも記憶に新しいところです。
このタイミングで来日公演を実現させてくれた方々が↓
【主催・制作】novus axis 【共催】SUKIYAKI MEETS THE WORLD実行委員会/富山県南砺市
【招聘】SUKIYAKI MEETS THE WORLD実行委員会 【協力】オフィス・サンビーニャ/エピファニーワークス
これにはビッグリスペクトを送りましょう!

『Marchez noir(マルシェ・ノワール)』
※amazonで詳細を見る
という事で上のジャケが2009年リリースの『Marchez noir(マルシェ・ノワール)』。
※全曲視聴はこちらから
発売後、リリース元のフランスの業者が倒産し、フランス盤は廃盤だそうです。
2011年8月富山県で開催された【SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2011】の来日に合わせてアルジェリア盤をWORLD MUSICファンの間ではお馴染みのメタカンパニーさんのレーベル、オルターポップから配給することが決定!
ありがたい事に日本語解説&歌詞対訳を付きらしいです。
ちなみに私が買ったのはフランスの輸入盤でした。
メッセージの人々に届けるために音楽を利用しているという要素が強い彼の音楽は、可能であれば歌詞の意味も合わせて吸収した方が良いと思います。
ザックリ説明するならGnawa Diffusionの音の角を削って、ROCKやREGGAEよりはもっと伝統音楽の要素を強めた内容になっており、Amazighの真髄に近づける音楽となっております。
グナワ、シャービ、ライなどの北アフリカの伝統音楽を感じさせつつ、スクラッチやエレクトロな新世代風味も散りばめておいます。
ノリの良いROCK調や、民謡的な「歌」重視の楽曲などを詰め込んだ内容は、若者が敬遠しそうな各伝統音楽を上手く取り入れながら新世代の音楽として形にするMANU CHAOを始めとした音楽シーンに注目する音楽ファンを魅了し、さらには単純に「進化する伝統音楽の形」として、耳の肥えたWORLD MUSICファンなどの心も掴み、いろいろな角度から注目されるような音楽なのである。
実は日本にはハマっている方が多いであろうOrchestre National de Barbes (オルケストル・ナショナル・ドゥ・バルベス)、そしてGnawa Diffusion、はたまたこのAmazighの音楽をキッカケにアジアの西側周辺の音楽に興味を持ち始める方はきっと少なくないと思います。
※RADIOCHANGO.JP 「AMAZIGH KATEB - [アマジーグ・カテブ]」
MANU CHAOとも仲が良いらしく、以前も貼ったのですが、奇跡のコラボ動画貼っておきます。
※Manu Chao, Amazigh Kateb & Tiken Jah Fakoly -- 「Politic kills」
この映像はヤバすぎる!鳥肌何度も立つよ!
(ちなみにTiken Jah FakolyというのはコートジボワールのREGGAE MUSICIANでAMADOU&MARIAMのMANUプロデュースアルバム『Dimanche A Bamako』の「Politik Amagni」という曲にも参加しています。)
マジメすぎるコメントはこのあたりで限界が来たので、LIVEレポートの方へ。
そんなAmazighが2011年8月に来日したわけなのであります。
まずは【SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2011】でのLIVEとワークショップ等に参加。
その3日後に単独の東京公演です。
17時半に公演開始。
代官山UNITのキャパは・・・500人くらいだろうか。
満員まではほど遠い感じでしたが、200〜300くらいは入っていたであろうか。
1人で会場に入るとちらほら知り合いに会い、ビールを飲みながら緊張感を満喫。
19時半に開演でしたが最初の20分〜30分はバンドメンバーであるDJがウォーミングアップ的な選曲でお客をほどよく盛り上げる。
そしていよいよAmazighの登場である。

ターンテーブル、ドラム、ギター、ベース、キーボード、そして中央にAmazigh。
薄いブルーのシャツを着てニコニコスマイルがまぶしいAmazigh。
在日アルジェリア人らしき軍団が異様なテンションで盛り上がっていたのが印象的。
そりゃあ、日本に住んでたら母国の音楽をやるアーティストのLIVEなんて見る機会はゼロに近いわけだから興奮するわなぁ。
序盤は『Marchez noir(マルシェ・ノワール)』の曲を中心にさわやかアレンジで進む。
基本はREGGAEビート連続で、聴きやすい感じ。
「あれ?これってAmazighの歌声抜いたら、別にその辺のREGGAE&ROCKな編成と変わらないな」という印象も実際に私の中には有った。
でも、こういうのって大体後半になってくると裏切られるのも知っているのだ・・・
テンションの上がった在日の方はステージに昇ってダンシング。
踊りもベリーダンス風で、あれはあれでLIVEの飾りつけになっていたのもおもしろい。
そして、中盤になると、AmazighはGnawa名物の弦楽器「ゲンブリ」を持つ。
「お!来た来た。やっとご当地テイストやで」とちょっと安心。
ゲンブリは、なんというかすごく小さくしたウッドベースというか、ボディーが長めの巨大ウクレレというか、珍しい形をした木製の弦楽器で、Gnawa(グナワ)で使われる。
低音の音なので、ROCK調の曲中ではほとんど聴こえなかったのですが、Amazighのゲンブリ・ソロの時は音をバッチリ拾って曲全体のテイストを変えてくれる。
そして、Gnawaで使われるもう1つの楽器が金属のカスタネットにような「カルカベ」という楽器。
両手に持って「カッチャカチャ、カッチャカチャ」と割りと大きくやかましい音を出す。
結構な重量が有るらしい。
最初はカルカベで音出しているのは1人だったのですが、それでも目立つ音。
やがてステージに1人の男が客席から上がってカルカベを担当したのですが、どうやら日本代表のAFROBEATのバンド、KINGDOM☆AFROCKSのメンバーだったらしい。
こうして徐々に彼らのペースに巻き込んでいく展開。
やがて電気楽器担当者はみんなカルカベに持ち替え、ターンテーブル担当は手拍子、そしてAmazighが歌う。
直球ど真ん中のGnawa TIMEだ!
これはCDには入っていない・・・
同じフレーズを繰り返し、バックではカルカベがカチャカチャと鳴り続ける・・・
人力トランスや・・・
なかなか体験できる事じゃないですね。
CDを聴いただけじゃ想像出来ない異空間LIVE。
ゲンブリ、カルカベ、そしてAmazighのヴィブラートの効いた哀愁たっぷりの歌声。
なんか凄いもの見せられてしまったね。
気が付けば20時にスタートしたLIVEは22時近くになっておりました。
アンコールにも応えてたっぷり2時間ぶっ通しのAmazigh来日公演。
REGGAEアレンジ、初体験のガチンコGnawa、カルカベにゲンブリの生音など、貴重な体験盛りだくさんな2時間えしたが、一番印象に残ったはAmazighの笑顔だったのは言うまでもなく、これはここ1年に何度か間近で見る事ができたMANU CHAOと共通する点でもあった。
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※Amazigh Kateb - 「Kouma」(音だけ)
※Amazigh Kateb(LIVE)
※GNAWA DIFFUSION(今回のLIVEでも中盤がこんな感じになったぞ。トランス状態寸前!)
※Gnawa Diffusion - 「Ouvrez Les Stores」(LIVE)
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以来、ちょうど5年ぶりでの単独公演として来日なのであります。
私は2006年は見逃しているため、これは見なければという事でわりと早めにチケットを購入。
間にFUJI ROCKも挟みつつこの日を楽しみにしていました。
Gnawa Diffusionのアルバムはスタジオ録音盤を2枚聴きましたが、個人的にはAmazighのソロ作よりもGnawa Diffusionの方が好きですし、噂によるとGnawa DiffusionのLIVE盤もヤバいそうです。
Gnawa Diffusion自体はメンバーチェンジも多かったらしく、リーダーのAmazighを中心に活動しているバンドと言っても良さそう。
近々Gnawa Diffusionとしての活動も再開するとの情報も流れております。
そのAmazighが2009年にソロアルバム『Marchez noir』を出したのが話題になりました。
MUSIC MAGAZINEの2010年WORLD MUSIC部門で第1位としてでっかく載っていたのも記憶に新しいところです。
このタイミングで来日公演を実現させてくれた方々が↓
【主催・制作】novus axis 【共催】SUKIYAKI MEETS THE WORLD実行委員会/富山県南砺市
【招聘】SUKIYAKI MEETS THE WORLD実行委員会 【協力】オフィス・サンビーニャ/エピファニーワークス
これにはビッグリスペクトを送りましょう!

『Marchez noir(マルシェ・ノワール)』
※amazonで詳細を見る
という事で上のジャケが2009年リリースの『Marchez noir(マルシェ・ノワール)』。
※全曲視聴はこちらから
発売後、リリース元のフランスの業者が倒産し、フランス盤は廃盤だそうです。
2011年8月富山県で開催された【SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2011】の来日に合わせてアルジェリア盤をWORLD MUSICファンの間ではお馴染みのメタカンパニーさんのレーベル、オルターポップから配給することが決定!
ありがたい事に日本語解説&歌詞対訳を付きらしいです。
ちなみに私が買ったのはフランスの輸入盤でした。
メッセージの人々に届けるために音楽を利用しているという要素が強い彼の音楽は、可能であれば歌詞の意味も合わせて吸収した方が良いと思います。
ザックリ説明するならGnawa Diffusionの音の角を削って、ROCKやREGGAEよりはもっと伝統音楽の要素を強めた内容になっており、Amazighの真髄に近づける音楽となっております。
グナワ、シャービ、ライなどの北アフリカの伝統音楽を感じさせつつ、スクラッチやエレクトロな新世代風味も散りばめておいます。
ノリの良いROCK調や、民謡的な「歌」重視の楽曲などを詰め込んだ内容は、若者が敬遠しそうな各伝統音楽を上手く取り入れながら新世代の音楽として形にするMANU CHAOを始めとした音楽シーンに注目する音楽ファンを魅了し、さらには単純に「進化する伝統音楽の形」として、耳の肥えたWORLD MUSICファンなどの心も掴み、いろいろな角度から注目されるような音楽なのである。
実は日本にはハマっている方が多いであろうOrchestre National de Barbes (オルケストル・ナショナル・ドゥ・バルベス)、そしてGnawa Diffusion、はたまたこのAmazighの音楽をキッカケにアジアの西側周辺の音楽に興味を持ち始める方はきっと少なくないと思います。
※RADIOCHANGO.JP 「AMAZIGH KATEB - [アマジーグ・カテブ]」
MANU CHAOとも仲が良いらしく、以前も貼ったのですが、奇跡のコラボ動画貼っておきます。
※Manu Chao, Amazigh Kateb & Tiken Jah Fakoly -- 「Politic kills」
この映像はヤバすぎる!鳥肌何度も立つよ!
(ちなみにTiken Jah FakolyというのはコートジボワールのREGGAE MUSICIANでAMADOU&MARIAMのMANUプロデュースアルバム『Dimanche A Bamako』の「Politik Amagni」という曲にも参加しています。)
マジメすぎるコメントはこのあたりで限界が来たので、LIVEレポートの方へ。
そんなAmazighが2011年8月に来日したわけなのであります。
まずは【SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2011】でのLIVEとワークショップ等に参加。
その3日後に単独の東京公演です。
17時半に公演開始。
代官山UNITのキャパは・・・500人くらいだろうか。
満員まではほど遠い感じでしたが、200〜300くらいは入っていたであろうか。
1人で会場に入るとちらほら知り合いに会い、ビールを飲みながら緊張感を満喫。
19時半に開演でしたが最初の20分〜30分はバンドメンバーであるDJがウォーミングアップ的な選曲でお客をほどよく盛り上げる。
そしていよいよAmazighの登場である。

ターンテーブル、ドラム、ギター、ベース、キーボード、そして中央にAmazigh。
薄いブルーのシャツを着てニコニコスマイルがまぶしいAmazigh。
在日アルジェリア人らしき軍団が異様なテンションで盛り上がっていたのが印象的。
そりゃあ、日本に住んでたら母国の音楽をやるアーティストのLIVEなんて見る機会はゼロに近いわけだから興奮するわなぁ。
序盤は『Marchez noir(マルシェ・ノワール)』の曲を中心にさわやかアレンジで進む。
基本はREGGAEビート連続で、聴きやすい感じ。
「あれ?これってAmazighの歌声抜いたら、別にその辺のREGGAE&ROCKな編成と変わらないな」という印象も実際に私の中には有った。
でも、こういうのって大体後半になってくると裏切られるのも知っているのだ・・・
テンションの上がった在日の方はステージに昇ってダンシング。
踊りもベリーダンス風で、あれはあれでLIVEの飾りつけになっていたのもおもしろい。
そして、中盤になると、AmazighはGnawa名物の弦楽器「ゲンブリ」を持つ。
「お!来た来た。やっとご当地テイストやで」とちょっと安心。
ゲンブリは、なんというかすごく小さくしたウッドベースというか、ボディーが長めの巨大ウクレレというか、珍しい形をした木製の弦楽器で、Gnawa(グナワ)で使われる。
低音の音なので、ROCK調の曲中ではほとんど聴こえなかったのですが、Amazighのゲンブリ・ソロの時は音をバッチリ拾って曲全体のテイストを変えてくれる。
そして、Gnawaで使われるもう1つの楽器が金属のカスタネットにような「カルカベ」という楽器。
両手に持って「カッチャカチャ、カッチャカチャ」と割りと大きくやかましい音を出す。
結構な重量が有るらしい。
最初はカルカベで音出しているのは1人だったのですが、それでも目立つ音。
やがてステージに1人の男が客席から上がってカルカベを担当したのですが、どうやら日本代表のAFROBEATのバンド、KINGDOM☆AFROCKSのメンバーだったらしい。
こうして徐々に彼らのペースに巻き込んでいく展開。
やがて電気楽器担当者はみんなカルカベに持ち替え、ターンテーブル担当は手拍子、そしてAmazighが歌う。
直球ど真ん中のGnawa TIMEだ!
これはCDには入っていない・・・
同じフレーズを繰り返し、バックではカルカベがカチャカチャと鳴り続ける・・・
人力トランスや・・・
なかなか体験できる事じゃないですね。
CDを聴いただけじゃ想像出来ない異空間LIVE。
ゲンブリ、カルカベ、そしてAmazighのヴィブラートの効いた哀愁たっぷりの歌声。
なんか凄いもの見せられてしまったね。
気が付けば20時にスタートしたLIVEは22時近くになっておりました。
アンコールにも応えてたっぷり2時間ぶっ通しのAmazigh来日公演。
REGGAEアレンジ、初体験のガチンコGnawa、カルカベにゲンブリの生音など、貴重な体験盛りだくさんな2時間えしたが、一番印象に残ったはAmazighの笑顔だったのは言うまでもなく、これはここ1年に何度か間近で見る事ができたMANU CHAOと共通する点でもあった。
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※Amazigh Kateb - 「Kouma」(音だけ)
※Amazigh Kateb(LIVE)
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