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『La Bodega』
amazonで詳細を見てしまうのかい?
蕎麦焼酎の蕎麦湯割りってすげー体に良いらしいですよ。
いや〜蕎麦派で良かった。
ただし、1日2杯が最適だそうだ。
では淡々とレビュー。
南米、コロンビアの音楽。
コロンビア伝統音楽を60年代から発信し続ける根性の女性、それがこのToto La Momposina(トトーラ・モンポシーナ)。
上のジャケは2009年リリースの『La Bodega』。
日本語解説付きでオフィスサンビーニャさん経由である。
ブエナビスタ的な世界にアピール出来る好盤です。
※全曲視聴はこちらから
コロンビアの伝統音楽って言うと、最近だとCUMBIAが注目されてますが、コロンビアって世界でもかなり多種多様な音楽がある事で有名な国らしいんですね。
そりゃあね、民族やら歴史やら文化やら周辺諸国からの影響やら、単純なものではないわけですからね。
Toto La Momposina(トトーラ・モンポシーナ)はコロンビア生まれですが、細かく言うと、北部を流れるマグダレーナ川がカリブ海に注ぐ河口付近に浮かぶモンポス島というところだそうです。
コロンビア北部のカリブ海沿岸には逃亡した黒人奴隷達が作った「パレンケ」というコミュニティが存在しモンポス島もその「パレンケ」の地なんだそうだ。
そこに暮らす人々は、黒人と先住民が多く、両者の混血も多いみたいで、彼女もまたその一人らしいです。
「パレンケ」出身の女性が世界へ音楽を発信するという事になるのである。
「パレンケ?そんな訳わかんねー音楽興味ねーし。」とはならないのである。
ライナーでの情報では1940年生まれ。
という事は今の段階で70歳オーバー。
父はパーカッショニスト、母はダンサーという家庭で育ったわけですが、そのそも先祖代々音楽を商売にしてきた家系なんだそうです。
60年代後半に活動を開始し、国を飛び出し南米ツアー、ヨーロッパツアーまで行い、1991年には横浜ウォーマッドに出演歴も有るんだそうです。
自らのルーツに磨きをかけつつ、キューバ音楽なんかも学び、コロンビアルーツをカリアビンな味付けを施し興味深い音楽を作り上げる。
こうして完成したのがこの『La Bodega』。
イギリス録音だそうだ。
今のところこのアルバムしか聴いておりません。
内容は先にも述べたブエナビスタっぽい洗練されたレベルのバック演奏に年季の入ったToto La Momposinaの歌声。
バックバンドは「スス・タンボーレス」という長年彼女をサポートして来たバンドだそうです。
2009年作という事で音は真新しいですが、やっている音楽はシンプル、それでいて踊りやすいという。
CUMBIAの生まれた地域もマグダレーナ川周辺という事で、Toto La MomposinaもCUMBIAには馴染みがあるみたいなんです。
全9曲ですが、「おぉCUMBIAじゃん。」的な曲も有りますが、そこにはこだわらない方が良いかなと思います。
流れに身を任せて、コロンビアとカリブの音楽にプカプカ浮いて楽しめればね。
全体的には、フロアーキラーな曲よりも、ゆらゆら揺れる系の曲ばかりなので、大人な感じもしますが、全曲とも似たりよったりな曲の集合ではなく、その曲その曲で根っこが違いそうな曲が組み込まれております。
ホーン隊が入った哀愁&ゴージャスな曲や、多人数のコーラスを使ったCUBA音楽っぽい曲、そうかと思えば打楽器のみのアフロナンバー、ジャガジャガと鳴るグァチャラカがクセになるカリビアンテイストな曲などなど。
世界に飛び出しているアーティストだけにしっかり・かっちりの完成度で、非常に説得力の有る音楽。
60年代から活動という事で、過去のアルバムも機会があれば聴いてみたいですね。
コロンビア・カリブ入門編としても良いかも。
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本アルバム収録曲はYOU TUBEでは見つからなくて、その代わりにすごいカッコイイLIVE映像を見つけたので貼っておきます。(超長いけど、時間のある方は是非。)
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