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『なんて奇妙で 素敵な一日』(日本盤)
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2010年11月、あのPedro Luis(ペドロ・ルイス)と共に来日が決定したブラジルの新世代SAMBA女性シンガー、Roberta Sa (ホベルタ・サー)。
※来日情報はこちら
なんでこの2人が?と思ったら夫婦なんだそうだ。
聴こう聴こうと思い、結局来日が決まってからケツを叩かれるようにしてやっとアルバムを1枚聴いてみました。
上のジャケは2007年リリースの2nd『Que Belo E Estranha Dia Pra Se Ter Alegria(なんて奇妙で 素敵な一日)』 。
※アルバム視聴はこちらから
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※Roberta SaのオフィシャルHPはこちら

↑は2005年のデビューアルバム『Braseiro』のジャケでホベルタ・サー本人なんだけどさー。
なんかさー。
タンクトップもエロいしさー。
その美しさにさー。
ドキっと来るのさー。
ホベルタ・サー。
1980年生まれの若き歌姫はブラジルの北東部、リオグランヂドノルチ州出身で9歳で母親の再婚を機にリオに移住。
「両親の影響で音楽に触れる機会が多かった」というミュージシャンの過去はわりとよく聞くエピソードだったりしますが、2005年のデビューの時点で人前で5回しかコンサートをやった事が無かったというのはちょっと驚くエピソード。
それなのに、各方面で大絶賛されブレイクしたというシンデレラガール。
ビジュアル良し、歌声良しで、まさに才色兼備才ってやつである。
ラテングラミー賞のMPB部門にノミネートされる程の注目度で、Maria Rita(マリアヒタ)とも比較される存在だそうだ。
基本的には現代的なアレンジも行いつつも、ROOTSなSAMBAに乗せて歌うスタイル。
伝統音楽を「古いモノ」で終わらせるのではなく、その時代の感覚で味付けして現在進行形として表現する。
これはブラジル音楽ファンには貴重な存在なのではないでしょうか?
そして、「ブラジル音楽はあまり聴いた事がないけど興味深々だ!」そんなリスナーがこのアルバムを聴いたのならば、それをキッカケにSAMBAに魅了され、SAMBAの深いところまで知りたくなり、いろいろと聴いてみたくなるような橋渡し的なポジションにもなりそうなアルバムであります。
この辺の絶妙なバランスってのは、どうやらプロデューサーのセンスによるものみたいです。
そして、細かく計算もされているに違いねぇ。
そのプロデューサーとは、デビュー作に引き続き、Rodrigo Campello(ホドリゴ・カンペーロ)というベテランミュージシャンだそうで、Beth Carvalho(ベッチ・カルバーリョ)やCaetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)、Gilberto Gil(ジルベルトジル)、Marisa Monte(マリーザ・モンチ)なんかとも仕事をしてきた人。
このアルバムではプログラミングやスクラッチなんかもさりげなく詰め込みつつも、カヴァキーニョ(ウクレレっぽい弦楽器)やホーン、フルートなんかを使ったクラシックなSAMBAで組み立てております。
まさに"新世代のサンバ"。
ここ数年、リオ周辺ではこのようなNEO SAMBA系の若手アーティストがたくさん出てきているそうで、注目していると日本でもちょこちょこと日本語盤も出ていたりしています。
私もチョコチョコと聴いているんですが、曲もキャッチーだし、音も"今"な感じだし、聴きやすい作品が結構多いので、わりと注目分野だったりします。
さて、肝心なRoberta Saの歌声はというと・・・
言葉で説明が難しいのですが、SAMBAとかBOSSA NOVAシンガー特有の澄んでいながらも、優しく包み込んでくれるような歌声。
ソウルシンガーとかIRISHやカントリーシンガー、はたまた沖縄民謡シンガーなどとは全く違った独特の色がある歌声。
表現が難しいんだけど、何となく伝わるだろうか…。
ポルトガル語だからなのか、ブラジル音楽に合う声質だから注目されるのかが解けない問題なのですが、いわゆるSAMBA/BOSSA系としてバッチリハマってる声であります。
他のシンガーの声との細かい違いってのは、人それぞれ好みもお有りのことでしょう。
個人的にはバックの演奏がROOTS色溢れていて素晴らしいってのが高評価の最大ポイント。
その次のポイントであるヴォーカルの声の美しさも高得点。
ここまで組み合わさって総合点も高いという審査結果なのです。
この辺は、「まず最初は歌声から厳しい基準でジャッジ」という方も居るでしょうけど。
SAMBAだけじゃなくノルデスチっぽいアレンジも使われたりして「おっ!」。
11曲目の「Novo Amor」、どこかで聴いた事があると思ったら、Maria Ritaの『Samba Meu』にも収録されている曲で「おおっ!」。
13曲目の「Girando Na Renda」ではどこかで聴いた男性の声、なんとLenineとのデュエットで「おおおっ!」です。
程よい感じでブラジル音楽の重要アーティストとLINKしながら、クラシックスタイルのSAMBAと程良いレベルの現代風味アレンジで、絶妙な個性を出しております。
BOSSAとかSAMBAとかって、一体どこからどう聴き始めて良いのか分からないものなんです。
レンタルCD屋に行けばセルメンやらジョビンやらの超有名どころはありますけど、お小遣いから実際に買うとなれば、悩みますよね。
そんな方には自信を持ってオススメできます。
歌も演奏も、そしてビジュアルも、文句なしの合格点な1枚。
※LATINAでももっと詳しい情報がアップされております
雑誌のLATINA('10.11月号)でのインタビュー読んだ感じだと、すごく芯があって気が強そうな女性だ。
来日公演、ドキドキしちゃいますね。
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※2曲目に収録の「Interessa」
※4曲目に収録の「Mais Alguem」(LIVE)
※7曲目に収録の「Belo Estranho Dia De Amanha」(PV)
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