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World Beat 2010
スタッフ・ベンダ・ビリリ特別公演
2010年10月11日(祝・月)
日比谷公園野外大音楽堂
MC:ピーター・バラカン
開場15:00/開演15:30〜終演19:30予定



<出演順>
15:30〜
ジャスティン・アダムズ&ジュルデー・カマラ
16:40〜
ヴィクター・デメ
17:50〜
スタッフ・ベンダ・ビリリ
終演19:30予定


信頼度高きPLANKTONさんの主催のWORLD MUSIC FESである。

多分、2年に1回のペースです。

私は今年で3回目の参戦です。


15:30〜 ジャスティン・アダムズ&ジュルデー・カマラ
「“砂漠のブルース”の仕掛人であり、ロバート・プラント・バンドで活躍するジャスティンと、ガンビアのグリオ(伝統伝達者)のリッティ奏者ジュルデー。英国BBCワールド・ミュージック・アワード2007受賞の注目ユニット!!」だそうだ。

見れませんでした。

かなり良かったみたいですね…。

前日の朝霧Jamの疲れのせいとしか言いようがない。

体が相当ダルい。

寝起きで蕎麦焼酎でもかっ食らわないとあの疲労は麻痺させるのは難しい…。


という事で、日比谷公園に着いたのは16時。

大好きな噴水を眺めながら一人缶ビールを飲む。

蚊に食われまくりながら…。

俺様には虫よけなんて効かねぇ…。



会場に入ると、ちょうどVICTOR DEME(ヴィクター・デメ)のLIVEがスタート。
「西アフリカの内陸部に位置するブルキナファソ出身。30年のキャリアを持ち、48才で『ブルキナファソからの黄昏アフロ・ブルース』(原題:Victor Deme)でアルバム・デビューを果たし、瞬く間に世界で大ブレイクしたシンガー・ソングライター。」だそうだ。


入ってタバコ吸おうと灰皿コーナーに行くと、すげー勢いで友人に会う。

Salud!!というクソイベントでDJやってる人達がわんさか現れる。

よって、VICTOR DEMEをじっくり見たのは10分〜20分程度だった。

実はこのVICTOR DEME、アフリカンフェスタ2010というイベントでLIVEを見た事があるのだ。

ほんの数カ月前だ。

そう、今年で2回目。

でもね、何といっても音響設備が違いすぎる。

よって音質も音量も、演者のテンションも客のノリもぜんぜん違う。

もちろん野音の方が上ね。

アフリカンフェスタでは、どちらかと言うと「催し物の中のでのバンド参加」という軽い感じを受けるノリでしたが、野音ではバッチバチのダンスミュージックに聴こえる。

お客も受け入れる体制なんで、みんな踊っております。

そりゃあ、やっている方のテンションも上がるよね。

どちらかと言えば土臭い感じではなく都会的でオシャレなアフリカ音楽という感じで、アフリカ音楽に馴染みのない人でも聴きやすいようにアレンジされています。

良い音楽はキッカケさえ有れば、簡単に大陸や国境を超えるのだ。

後ろの方から聴いていたため、100%吸収とまでは行かなかったけども、会場全体がダンスパーティー状態になるほどの熱いLIVEでした。


※VICTOR DEMEのLIVE映像








そしていよいよ、Staff Benda Bilili(スタッフ・ベンダ・ビリリ)のLIVEなのである。

チケットぴあの窓口でチケットを買うと、席を選ばしてくれるって知ってますか?
私はいつもそうしていて、なるべく良い席を取る。

今回はなるべく前で、真ん中を目指していたら、結構良い席が取れたのです。

野音であそこまで良い席座ったのは初めてかも。

LIVE前には映画「ベンダ・ビリリ〜もう一つのキンシャサの奇跡」の予告編が流れる。

私もこの映画はなんとかLIVEの前に見ておこうと思い、時間を割いて見てきました。

メンバーを取り巻く環境や、一つ一つセリフが台本のある"映画"のように見えるのだけども、ドキュメンタリーなのである。

ライナーノーツよりも説得力のある密着ドキュメントは、現場の生の状態を映し出し、彼らの人生というリアルな物語を通して、音楽の偉大さがジンジンと心に染み入ってくる。

この映画を先に見てからLIVEを味わうかどうかで、LIVEの感じ方も確実に変わってくる。


そんな映画の予告編が流れた後、メンバーが登場。

フロントに6人、うち4人が車椅子、1人は松葉杖である。

こんなビジュアルのバンドは見た事あるはずがない。

しかもみんなバッチリとお洒落にキメていて、まさに「世界を渡り歩くミュージシャン」風。

そして、フロントの6人の一番左のメンバー最年少の18歳のロジェがバンド内の存在感がデカい。

彼は車椅子ではないのですが、奏でる楽器が強烈なインパクトを持つ。

空き缶にギターの弦を1本張っただけの「サトンゲ」という手作り楽器を起用に操り、その発せられるメロディーは聴いている客のツボをドゥンドゥンと刺激してくる。

後からバンドに入って来た子供は、車椅子のおっちゃん達に鍛えられ、バンド内で一番インパクトのあるポジションを担当するのだ。

若いだけあって、パンツの腰穿きファッションも印象的でした。

そして、バックにはかなりの凄腕パーカッションとベースの2人。

アルバム収録曲を演奏するわけですが、ご親切に日本語訳を活字にして後ろのスクリーンに流してくれていたのは嬉しい。

その内容が、ド直球。

「子供に予防接種を受けさせろ」とか「働け」とか「人生に遅すぎるとかは無い」とか「オレはダンボールの上で寝ている。みんなそうなる可能性はあるのだ。」とかね。

この辺は映画で見た情景が頭に浮かぶので、音楽とメッセージの接着がとても強く感じらて、ジーンと来る。

完全な個人的な感想なんですが、フロント6人の一番右のジュナナさん。

この方の終始絶えさぬ笑顔と、車椅子から降りてヌクヌクと踊る姿がしばらく頭から離れない…。

他の車椅子のメンバーも自分の楽器パート以外の時はステージを移動したり、上半身で前もって振付がされた踊りを披露する。

音はごくごくシンプルで「アナログ楽器」という音楽なんだけど、歌はほぼ全員で歌う。

それがまたソウルシンガーのように甲高くて上手い。

余裕で数パート構成のハモりをかましてるしね。

そもそも、デビューの話が来る前は、路上だったり動物園で演奏してたわけですから、スタートの段階では録音機器やらマイクやらスピーカーなんて必要の無い音楽。

大人数の前で演奏するからスピーカーを経由して爆音にしただけ。

それが、結果的にとんでもないインパクトになってしまってるという。

まさにキンシャサの奇跡。



もうね、そんな様々な条件を通過している音楽をガツンと目の前でやられたら、客は踊るしかないのですよ。

若い人は多かったけども、おじさまおばさまも多かったね。
映画館でも結構年配の方が多かったし。

私の近くに居たおじさんなんか、完全に踊り方が不気味でしたからね。
缶チューハイ飲んで、柿ピーを袋ごと口に持っていき、半分くらいこぼしちゃったりして、でも踊っているおじさん。

そんな光景が会場中で起こっていたのです。

果たしてこのバンドは今後はどう化けて行くのだろうか…

そんな楽しみも有りますね。


この世の中を良い方向に向かわせるために一番効果がある手段は音楽だな!!

久しぶりにそう感じた濃い〜LIVEでした。




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※Staff Benda Bilili - Je t'aime (live, NRK, Nov. 2009)




※STAFF BENDA BILILI Belfort Festival July,2009




※路上生活者が世界デビュー!仏映画「ベンダ・ビリリ!」





※映画『ベンダ・ビリリ!〜もう一つのキンシャサの奇跡』予告編




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