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いつものようにインターネットで情報収集している時に、突然拾ってしまったネタ。

それが「2010年秋、MANU CHAO来日」の噂。

毎年、FUJI ROCK前になると、どこかで情報が誇大化されて「今年のFUJIにMANUが来るかも」的な噂がチョロリと流れる。

今回の噂が流れ始めたのFUJI ROCK出演がどうとかの範囲外、2010年の8月の終わりだった。

「は?」って感じ。
半信半疑ですよ、もちろん。

それから1カ月ちょっとで公演当日っすよ・・・。

2010.10.4 (mon) ebisu LIQUIDROOM
OPEN 18:00 START 19:00
6,500YEN (adv.drink fee charged@door)


↑こんなシンプルなアナウンスです。

ま、まじかよ。

ついにこの時が来たのだ…。



前日の夜はそれほど緊張感はなし。

というかWatcha Clan(ワッチャ・クラン)の来日公演で多少はMANU公演への緊張感を忘れさせてくれてたのだ。

Watcha ClanのLIVEでも知り合い数人に会ったのだけど、次の日のMANU CHAOのLIVEへの緊張感ってのは感じなかった。

ばってん。

4日(月)の朝を迎えた瞬間から、恐ろしいほどの緊張具合…。

なんなんだこりゃ…。

自分がLIVEに出演するとかではないのに・・・。

周りの情報だと、仕事をなるべく早く切り上げてソッコー会場に向うってのはもちろん、午後半休を取るとか、土日に出勤して仕事を進めつつ当日は有給取っちゃったりなんて方も。

とにかくこのLIVEのチケットを取っている方の意気込みってのは、ちょっと他のモノとは違う重みが感じられるのです。

この日は午前中から意味の分からないほど上がった心拍数で過ごす。

私も当日は「早退」という名の午後半休を取り、13時過ぎに奇跡の帰宅。

近所のお弁当屋さんで唐揚げカレー弁当を買い、NHKでやっていた森三中がゲストのトーク番組を見ながら昼食。

森三中結構好きなのに、全く笑えず、番組の途中でTVの電源を切る。

ソワソワしながらTWITTERを見ると、自分と近い状態になっている人が多数。
すでに酒浴びてる人、緊張のあまり下痢してる人、瀕尿ぎみの人、朝から子供と一緒にガンガンMANU聴いてる人、家に居れずとりあえず恵比寿に向う人、仕事中にソワソワしてTWEETしている人などなど。

「おぉ!みんな一緒なんだな!」と感動です。

私はと言うと、タバコ吸えば吐き気がするし、ずっと心臓がバクバクしている状態。

あの〜、なんつ〜か、嘘じゃないからね。

せっかくだから18時のオープンちょうどに入ろうと思い恵比寿へ向かい、コンビニでビール1本、缶チューハイ1本とつまみ鱈を買い、公園へGO。

一口飲めばオエッ、タバコ吸ってオエッ。

薄暗い公園の片隅で缶ビール飲みながらえずくオッサン。

不気味やで。




そんなこんなで時間はついに18時。

会場へ入り、とりあえずTシャツゲット。

MANU CHAO Tシャツ




その段階で友人数人と会い、多少は緊張が和らぐ。

この時点ではまだ客は少なめで、19時少し前にはかなりの混み具合になる。

フロアーではCARIBBEAN DANDYが前座DJプレイ中。

LIVEスタートまでしょんべん2回。

会場に入ってからはビールは1杯で止めて、バランタインのロックをカッ食らう。

外国人客もそこそこ居て、外国のお婆ちゃんまで入場ゲートから入って来ます。

そして、ピーターバラカン氏も発見。




定刻19時。

タバコを吸っていると、ほぼ遅れる事なく、ドラムのビートと共にMANUの叫び声が!!

隣のフロアーであの声が聴こえるという不思議な感覚だった・・・。

まさか19時ちょうどに始まるとは。

どっとフロアーに流れ込む客。

そう!!
LIVEスタートなんやで!!!!
フォーーーーーーー!!!!!!

MANU LIVE



「8年間も待ってたよMANU!!」と言わんばかりのお客の手拍子と雄叫び。

MANUは赤い鉢巻きを頭に巻き、薄いブルーのシャツを見にまといアコギをかき鳴らす。

今回はMANU含めて完全な3ピース編成。

ギターはMadjid(マジート:長年のRadio Bemba Sound Systemのメンバー)、ドラムがGarbancito(ガルバンシート:MANO NEGRAのパーカッション、Sidi Hbibi歌ってた人、Radio Bemba Sound Systemの2009-2010のメンバー)。

そう、今回はベースは不在なのである。

私はPAの斜め前辺りのゆったり楽しめるゾーンに陣取りました。

最初の20分くらいはMANUもMadjidもアコースティックギターでルンバ調。

この辺はおそらくカヴァーなんだと思う。

今思うとオープニングの「流し」って感じだったな。

知ってる曲はなし。

とは言うものの、泣きの曲を連発で、ゆっくりと優しくフロアーをMANU CHAO色に染めてゆきます。

私の隣の女性2人の客はしばらくパルマ(高速手拍子)をやってました。
非常に微笑ましい光景。

私の記憶が確かならばMadjidのギターはRadio Bemba Sound SystemのDVDで使っているギターなんじゃないかと思う。
感動…。

さらに、DVDやCDで何度も味わったペンペロペンペンペペロペペペンの津軽三味線奏者やBLUEGRASSのバンジョー奏者もビックリなテクニカルなギターソロを、これまた目の前で見て聴けた事に感動感動。

このギターソロからルンバカタラーナとか行っちゃった人も居るっしょ?


「そろそろ来いや!このまま2時間終わったらちょっとつまらないLIVEやで!!」と思い始めるお客の心を察しているかのようなタイミングでMadjidはエレキギターに持ち替えるのであった!

というか、そもそも、2時間というROCK BANDのLIVEとしては長めな持ち時間で、後半を感情の底から盛り上げるために敢えて最初はローギアサウンドにしたのだと思う。


RUMBA調から一気にフルテンションのド根性ロックサウンドへ!

「待ってました!」と言わんばかりに、前方のお客はダイブ連発。

「とりあえず暴れるために来たぜ」的な10代後半20代前半の客はそんなに居ないと思うぜ、この会場には。

いたるところで手持ちの酒は観客の頭上に撒き散らされ、紙コップは宙を舞う。

PUNKのLIVE特有、テンション上がった瞬間の光景である。

そして、バスクの州旗も振り回されていたな。



まさにここからが本番スタートって感じでした。

曲を止めてゆったりMCなんて一切無し。

ほぼノンストップで突っ走るステージの3人。

レコードを使わず、生楽器でDJをやっているかのような曲間のつなぎっぷりで、お客も休む暇なんて一切なし。

MANUのギターストラップが外れるというプチトラブルが起こってもMadjidとGarbancitoは焦りなど感じさせず、「よく有る事さ、早く直してちょんまげ〜」くらいな感じで音は絶対に止めないのだ。

結局ね、時計を見ると1時間40分をノンストップ演奏っすよ。

メンバーは水分補給とかしてたんだろうか…。

普段は2時間半が普通みたいだけど。


忘れようと思っても忘れる事が出来ない位聴き込んだ曲の連発で、もちろん会場は大合唱。

MANU CHAOも結構テンション上がってて、昔のように飛び跳ねたりってのは無かったけど、額の血管切れるんじゃねぇかくらいの勢いで雄叫び上げてました。

マイクを自分の胸や頭に叩きつける最近のパフォーマンスもところどころでやってました。

最後の方は胸が真っ赤になってたけどね。

大阪・名古屋・朝霧でもやるんかな、あれ。

(LIVE終わって飲みに行ったらたまたまカラオケ付きの個室の居酒屋で、ソッコーマイク持って真似してみたところ痛いのなんのって・・・どうでも良いねそんな話。)

MANU CHAOを生で見れるという事も嬉しいんですが、日本でフルテンションになってる事とか「アリガトー!!」とか「トキオー!!」という単語をMANU CHAOが目の前で叫んだのにはなんとも嬉しかったなぁ。

大合唱のMANU CHAOソロの曲や、サービス的にMANO NEGRAのRAP TUNEなんかも詰め込みつつ、LIVEも終盤へ。

奇跡の名曲「Clandestino」とか「Minha Galera」の時はさすがに泣きそうになったさ…。

この曲が日本で、生で、MANU CHAOのあの声で聴けるって…。

「Minha Galera」なんか「ミニャミニャ」と適当に歌うしかできないんだけど、歌ってやったさ。
「ぱぱぱぱ〜、ぱぱぱぱ〜」のところは堂々とね。


驚いたのがBOB MARLEYの「iron lion zion」カヴァー。

初めて聴いたぞ、MANUバージョン。

「おぉ!」と思ったお客も多いはずです。



そして、Radio Bemba Sound System(CD&DVD)で最も会場が狂喜乱舞する「Que Paso Que Paso」ではその日一番の盛り上がりだったな。

JAM BANDがどんどんアゲアゲ状態に持って行くあの感じに似ていて、PUNKISH TRANCEなトビトビな瞬間。

後ろの方でもガチガチでモッシュが発生してました。

会場中が、どこかの新興宗教のごとく「ケパソ!ケパソ!!」ってね。

mixiでさ、MANU CHAO好きなんだろうね、ハンドルネームが「ケパソ」って人を見かけた時は笑ったなぁ。


もうね、「アッという間」とはこのような事を言うのだね。

気が付いた時にはステージ上の3人が袖にはけておりました。

「え?もう終わり?」と思ったのだけど、19時にスタートしたLIVEも気が付けばノンストップで20時40分。

「残り20分くらいがアンコールかな」なんて思いながらMANUを雄叫びと手拍子で誘い出す。

LIVE直後のタバコ1本吸いきる事もせず、MANUはくわえタバコでステージに登場。

会場全体でMANUと一緒に叫びながら20分程度のアンコール。

MANUもやり切った感溢れる表情でステージを下りたのだった。

ここまででたっぷり120分だ。

汗だくの人も多く、LIVEハウスのロックLIVE特有のワキガ臭もバキバキ。
「アコースティックセット」なんて最初のほんの一部分だけ。
そりゃあ予想してたさみんな。
客が予想してる事、それ自体をMANUは予想してるんだろうね。

終わってみれば、文句なしの3ピースの爆発ロケンローでしたよ。





クロージングのDJもスタートし、感動を味わった客達は満面の笑みでフロアーを出てゆき、客席ゾーンの照明も照らされている「ほたるの光」状態。

そんな中、一部のファンはステージ前にベッタリ。

「いやいや、もう出ないよ、君達」と思いながら私もフロアーを出ました。

MANUもお疲れタバコを吸っているだろうと思いながら涙こらえて私も一服。

その2,3分後かな。

まさかまさかの奇跡の再々登場だ!

「ケパソ!ケパソ!!!!!!!!」

いやぁ、すげー!!
あの状況の再々登場って普通は無いよね!!

もうクアトロを出ちゃってる人もたくさん居ただろうに。

「延長料金??そんなもんワシがキャッシュで払ったるでぇ!待ってる客を放っておけへんで!!」ってな具合やで。

すげーよ、マジで、MANU CHAO。

LIVEパフォーマンスだけじゃなくて、隅から隅まで感動させてくれてさ。

単純な一言感想だけど、ホント見れて良かった!!






いろいろな思い入れがあったこの日。

ついに奇跡を体感出来ましたよ。

MANU CHAO自体の東京公演の感想はどうだったんかな?
すげー気になる!

「久しぶりにも関わらず、予想外に盛り上がってくれて最高だったでぇ。まさか日本のお客がここまでワシの事を待ってくれていたのは驚いたでぇ。来年は是非大所帯編成で来たいんやけど、7,8月くらいに景色の良い場所で数万人規模のFESTIVALとかあらへんか?スタジアム?ビヨンセが出たFES?あかんで!大自然がええんやで〜。」的な事にならんだろうか!!

ここまで来たら、一人寂しく高望みすんぞコノヤロー。

是非、大所帯バージョンを日本で!!

ホーンもアコーディオンもティンバレスもガンビートのベースも、全部入れちゃってさ。




とりあえず、ハコで体験。

そして、この数日後の10/9(土)には朝霧JAMで野外の爆音バージョンで体験だ。

多少はリラックスして臨めそう。

セットリストは変わるであろう。

いや〜奇跡やで〜。






実際ね、LIVEが終わった次の日の方が「来る」のですよ、心に。
帰り道とか次の日の通勤中とか「Radio Bemba Sound System」を聴いたんですが、全く別のCDに思えるのですよ。
鳥肌&泣けてくるのだよ…。









MANU CHAOが大好きだ!






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※アンコールでやった曲



※「Mala vida」〜「Radio bemba」〜「Que paso-que paso」〜「Pinocchio」
 (ちなみにこの部分、Salud!!で今までに2回かけた事有ります)



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