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Diaspora Hi-Fi: A Mediterranean Caravan

『Diaspora Hi-Fi: A Mediterranean Caravan』

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2010年10月3日(日)。
東京、日仏学院のイベントにコッソリ来日したWatcha Clan(ワッチャ・クラン)の来日公演に行って来た。

LIVEレポートついでにレビューもかます。

上のジャケは2008年リリースの4thアルバム『Diaspora Hi-Fi: A Mediterranean Caravan』。

※Watcha ClanのオフィシャルHPはこちら

※Watcha ClanのMYSPACEはこちら



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フランスのマルセイユを拠点に、10年前から活動する男3人と女性ボーカル1人の4人組み。

アルジェリア・モロッコ系音楽、レゲエ、フラメンコ、ジプシー、東欧系の伝統音楽、打ち込みダンス・ミュージック、はたまた場の空気を読んだ即興演奏も匂わすJAZZ/JAM BAND的ニュアンスをも取り入れた現代風味のWORLD MUSIC。

類似と言って良いか分からぬが、"感じ"としてはAsian Dub Foundation、Balkan Beat BoxLa Kinky BeatAFRO CELT SOUNDSYSTEMDj Marcelinho Da Lua辺りにも通じるNEOアレンジのゴッタ煮WORLD MUSIC。

このアルバムを聴いたキッケカは今回の来日公演がキッカケなんですが、中古CD屋で何度かこのジャケを見かけており、確実に脳裏に焼き付いております。

こんな形で再会するとは。

CDの内容もまさにそんな感じ。

生音ファンとCLUB MUSICファンと伝統音楽/WORLD MUSICファンなどそれぞれの方向から入り、違う方向に抜け出せるという橋渡しにもなりそうな気がする。




今回の来日は日仏学院のイベント『第2回フランス・美食の祭典』に音楽枠として出演との事だった。

もちろん、今回は初来日だそうだ。

宣伝などほとんどされておらず、たまたま日仏学院のHP見たら載っかっていたのだ。

「おいおい、美食の祭典って何よ…」と思うのは当たり前だよね…。


LIVEは夕方18時からたっぷり80分くらいはやったのではないだろうか。

日仏学院は大洋レコードさんのイベントで1度行った事があって、今回のWatcha Clan(ワッチャ・クラン)は中庭ステージ出演という事だった。

そう言えば、綺麗な洋風庭園の端っこにステージみたいなのがあったなという記憶が有りましたが、どう考えても場所的に爆音は出せなそうだった。

18時にLIVEはスタートしましたが、やはり音の大きさには限界があって、ちゃんとしたLIVEハウスか、もっとデカい音が出せる環境じゃなくて残念だと思いながら眺めていました。

クアトロ辺りで単独もやらせてあげれば良かったんだけど。

お客は全部で50〜100人程度だったかなぁ。

完全にもったいない感じ。


がしかし!
そのハンデなんて即吹っ飛ばす彼らの音。

4人編成で、いろんなところでメンバー情報を見ると、ボーカル、ベース、サンプリング、キーボードというパート分けなんですが、LIVEじゃあみんなそれぞれいろいろやるのが驚き。

ゴッタ煮バンドのLIVEだとよく目にする光景ですが、ベース弾いてたと思ったらギターかき鳴らすし、スネアドラムでスチャカチャやってるし。

キーボード弾いてたと思ったらアコーディオン抱えて前に出てくるし、ボイスパーカッションまでかます。

ボーカルは完成度の高いダンスを踊りながら、ソウルフルに歌い上げたと思ったらRAPにラガに多彩な歌唱方法を披露。

しかも、私には聴きとり不可能だけど、ヘブライ語で、アラビアで、フランス語、英語、スペイン語を使うそうです。

LIVEでの経験値とセンスの高さ、曲のカッコ良さ・個性はものの数分でお客の心をガシッとつかみ始めるという。

この辺は実際にLIVE見てみないと分かりませぬ。



CD聴いた感じだと、4つ打ちやドラムンベースなどコンピューターを使った打ち込み音が多彩なんで、「実際、LIVEではそうなんだろう」というのが素直な不安要素だったのですが、見事にそれを4人でステージ上でやってのける姿には正直感動です。

基本はドラム不在なため、ビートは打ち込み。
ダルブッカが聴こえましたが、それもサンプリングっぽいです。

この『Diaspora Hi-Fi: A Mediterranean Caravan』収録曲を中心にやったため、数回通して聴いただけだけど、「ほ〜、あの曲はLIVEではこうなるんだぁ」という感動を味わいながらの80分間でした。

文句なしの合格点!
★三つ!!



すげーLIVEだっただけに、美食の祭典ではなく音楽の祭典で呼びたいものだね。

LIVEを見てから、CD聴いてみるとこれまたカッコ良く聴こえるのが不思議。

インチキバンドじゃないため、未チェックな方は是非とも注目です。


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※2曲目に収録の「GOUMARI」(LIVE)




※4曲に収録の「Qoulou Balkandisko 」(LIVE)





※11曲目に収録の「Eli」(LIVE)



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