FUJI ROCKのHPではJAM GRASSという表現が使われてますが、要はBLUEGRASS系のJAM BAND。

※BLUEGRASSとは･･･1920年〜1930年頃に生まれたカントリーミュージックの中でもアップテンポで自由奔放な音楽。　ケンタッキー州の牧草「ブルーグラス」が語源らしいです。　とにかく、バンジョーやフィドル早弾きが気持ちよい音楽です。



一口にJAM BANDと言ってもメインに取り入れる音楽のジャンルはバンドによって様々。
即興演奏を試みながら、後半にアゲアゲ具合をMAXに持っていくスタイルが共通点です。

このRAILROAD EARTHは楽器編成から音を想像してしまうと思いますが、まさにAMERICAN ROOTSな音作り。

FUJI ROCK '05でもYonder Mountain String BandというJAM GRASS BANDが出て反響を呼びましたが、このバンドもそんな存在になるじゃないでしょうか。
※Yonder Mountain String Bandについてはこちら

JAM BANDはCDじゃないんです。
LIVE。

私が聴いたアルバムももちろんLIVEアルバム。
作った曲をいかにLIVE中にスパイスを効かせた濃厚なサウンドに作り上げていくか。
これがJAM BANDの醍醐味。

原曲があっても、その曲はLIVEやる度に違うアレンジを施され、後にも先にも1回のみの演奏を試みる。
そんなスリリングでドラマチックなLIVE展開に魅了され、ツアーの各会場に着いて行くファンが増えて行く。
それがJAM BANDシーンの特徴だったりします。


FUJI ROCKには大きいステージは5つ。
そのうちの2つであるFIELD OF HEAVENとORANGE COURTはコアなアーティストで編成されるステージ。
ROCKだけではなくこのようなCOUTRY/BLUEGRASSのアーティストが出演するというのが嬉しいです。
ROCKだけしか聴かない若者に「ROCK以外の音楽も素晴らしいんだよ」というメッセージ込めたキャスティングってわけです。


さて内容なんですが、CD聴いた限りだとそんなに毎曲アゲアゲではなく、AMERICAN ROOTS MUSICの良さを全開に振りまくスタイルです。

個人的に大好きなバンジョーの早弾きや、バンジョーとエレキギターの掛け合い即興ソロ。
極上手なボーカルナンバー、IRISH好きにもHITするバイオリンのソロ。

まあ、言ってしまえば大人な感じでしょうかね。
R25と表現しましょう。

それでも、DISC.2の4曲目では、ROVO的なアゲアゲナンバーをぶっ放ってます。
バイオリンにエフェクトかけてます。危険ですね。
イントロでは渋いCOUNTRY MUSICから始まるのにその数分後には全く違う曲に聴こえる程の熱いGROOVEに変化してます。
１曲は余裕の10分超え。

FUJI ROCKでは1日目のHIELD OF HEAVENに出演なんですが、JAM BANDだけにバッチリ90分の時間を与えられてますんで後半は期待大ですね。

トンボが頭上にたくさん飛んでる夕焼けと、田舎っぽいJAMGRASS、そして酒。
これが1日目の楽しみの一つですね。




※DISC.1の6曲目「Head」のLIVE映像




※DISC.2の1曲目「Elko」のLIVE映像



ランキング参加してます。
1日1クリック有効。



※TOPページはこちら
※このBLOGについてはこちら
※目次ページはこちら