『Specials』
※amazonで詳細を見る(全曲試聴可能)
2007年の1発目のレビューはTHE SPECIALS。
唯一ポスターを部屋に飾ってる個人的にかなり思い入れのあるアーティストなのであります。
奇跡の1stアルバム『THE SPECIALS』はElvis Costelloプロデュースで1977年にドロップ!
※SpecialsのHPはこちら
SPECIALSを好きになった人というのは70'sロンドンパンク、NEW WAVE、JAMAICAN MUSICなど多方面からこのSPECIALSにたどり着いたことでありましょう。
60年代、JAMAICAで流行したSKA、ROCKSTEADYにPUNKの要素を大胆にMIXしPUNK史上、いや音楽史上最も重要なバンドとなったバンド。
ジャケットがなんともカッコイイですが、ポイントとなってるのがモノクロな色使いと白黒2色の市松模様。
メンバーが黒人と白人で構成されている事で「反人種差別」がメッセージとして隠されています。
「貧困、失業、人種差別、性差別主義、軍国主義」が時代背景にあった当時のイギリスでそれらを音楽のテーマとして掲げてスタートしたSPECIALS。
DO IT YOURSELFの基本精神と歌詞の内容に全面に出されている反抗の精神は紛れも無いREBEL MUSIC。
「A message to you Rudy」「Monkey man」「You're Wondering Now」はJAMAICAN NUMBERのカヴァー。
イケメン最年少ボーカルのテリー・ホールの荒々しい声とキーボードのジェリー・ダマーズの作曲能力、CD聴いてるだけではわからないLIVEでの爆発具合。
どれを取っても一級品です。
SKATALITESでもトロンボーンを吹いたRICO RODRIGUEZもこのアルバムに参加してます。
強烈な秒殺SKAナンバー「LITTLE BITCH」や「Too Much Too Young」はなんとジェリー・ダマーズが15歳の時に書いた曲なんだそうで、酒とドラッグと破壊行為でめちゃくちゃだった10代を送りつつも音楽的才能はすでに完成されつつあったというのにも驚きです。
結成わずか4年程で解散し、メンバーはそれぞれSPECIAL AKAやFUN BOY THREEといったバンドを結成します。
2nd WAVE of SKAも終わったと思いきやアメリカで80年代前半にMIGHTY MIGHTY BOSTONESやNO DOUBT、TOASTERSが2 TONEバンドの精神に影響されつつも新たなスタイルのSKAシーンを確立。
ということはTHE SPECIALSが生まれてなかったら、私はSKAを聴いていない可能性もあるわけです。
CD聴いてノリノリになって踊って楽しむだけでも良いもんですが、こういったバックボーンをちょこっと知っておくとさらに音楽が楽しめるのです。
ちなみにSPECIALSや2 TONEについてもっと詳しく知りたい方は『2トーン・ストーリー』という日本語の書籍も売られています。
翻訳本なんでかなり呼んでてイライラする所も多いですが・・・
※『2トーン・ストーリー』についてはこちら
全音楽ファンが要チェックの名盤。
レンタル屋にも置いてあるんじゃないでしょうかね。
現在進行形のROCKやPUNKにドップリ漬かっている方には少し退屈な音に聴こえるかもしれませんが精神姿勢と音のLINKを味わえるNICEなDANCE MUSICに酔いしれてみましょう。
※「Too Much Too Young」のLIVE映像
※「A message to you Rudy」のLIVE映像
※「Monkey man」のLIVE映像
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