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イェチャラル

『YETCHALAL(イェチャラル)』

※amazonで詳細を見る



駅の改札の前で、ブ男とブスのカップルって抱き合ってるよね〜。
夜の改札前あるあるだよね〜。
「マー君寂しい」「ぼくもだよサチコ」って感じよね〜。
愛は偉大だけど、あれは公害だよね〜。


さて、淡々とレビュー。


東アフリカはエチオピアのバンド、UKANDANZ (ユーカンダンツ)。

各レコードショップでは「エチオピアのFISHBONE!?」てな具合で売り出されております。

WORLD MUSICを取り扱うレコードショップでも見かけますし、TOWER RECORDでは試聴も出ていて驚きました。

日本のWORLD MUSIC系音源販売関係の方々はそれだけのインパクトが有る作品だと踏んでるでしょうね。

実際有ります、強烈なインパクト・・・。

上のジャケは2012年発売の『YETCHALAL(イェチャラル)』

日本盤は、信頼高きメタカンパニーさん内のオルターポップよりリリース。


私は、2012年に発売したサラーム海上さんの『21世紀中東音楽ジャーナル [単行本]』
のディスクレビューで気になって購入に至りました。(購入しようとした時はどこにもCDが売ってなくて困った記憶有り)


※アルバム全曲試聴はこちらから

※UKANDANZのオフィシャルHPはこちら
※UKANDANZのオフィシャルHPはこちら



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東アフリカ、エチオピアの音楽と言われてもピンと来ない方も多いかと思われますが、20作以上リリースされているETHIOPIQUES(エチオピークシリーズ)の露出や、イギリス経由のDUB CLOSSUSの単独音源、スイスのImperial Tiger Orchestraや、アメリカのDebo Bandなんかも日本でも推されたりして、個人的にも感銘を受けた作品だったりします。

2013年のFUJI ROCKには、そのエチオピークシリーズの第4弾で紹介されているエチオピアレジェンド、MULATU ASTATKE(ムラトゥ・アスタトゥケ)の出演が決定しておりますね。


そして、私が2012年によく聴いた音源を紹介する企画【おれ的わたし的2012ベスト】でも取り上げましたが、同じくオルターポップからリリースされているエチオピア音楽の2枚組コンピ『Noise & Chill Out - Ethiopian Groove Worldwide(ノイズ&チル・アウト エチオピアン・グルーヴ・ワールドワイド)』
にも収録されており、実はすでに注目しているリスナーも多いバンドだったりするようです。

何よりも、、エチオピア帝国最後の皇帝であるハイレ・セラシエ1世は「JAH」と呼ばれたという、REGGAEには外せないラスタファリズムなネタでのLINKも有ったり。

まあ、世界にアピールされてるアフリカ音楽って、ヨーロッパ経由である事が多くて、聴いた感じのオシャレさで何となくその辺りの事情が読めたりもするのだけど、そこに視点を集中させず、まずは音楽そのものを聴いて楽しみたいというのが有ります。

ホップ、ステップ、ジャンプじゃないけど、日本に於けるエチオピア音楽の土台みたいなものは一部の紹介人達の地道な作業によりジワジワと出来上がっているので有ります。

そんな中、最近出てきたのがこのUKANDANZ (ユーカンダンツ)。



写真の通り5人編成で、エチオピアのカリスマ歌手アスナケ・ゲブレイエスと、4人のフランス人ミュージシャンが組んだバンドだそうです。

ギター、サックス、キーボード、ドラムにエチオピア人がVOという編成。

エチオピークシリーズも手がけたプロデューサー、フランシス・ファルセトがバックアップしているという影響が日本での説得力にも関係していそうですね。

1作品でもエチオピーク辺りの音源を味わった方には分かりますが、歌声はヴィブラートがバリバリに利いていて日本の演歌・民謡歌手のようだし、そして日本でも馴染まれそうな特有なメロディーが特徴で、聴いていて、何と言いますか、こう、ニヤけてきてしまう感じが有るのです。

ちんどん屋とか、渋さしらズとか、どこかで聴いた民謡・歌謡曲を匂わすメロディーは一度聴いたら頭に残ってしまう・・・というより、頭にこびりついていたものをはぎ取って再び味あわせてくれるのです。

それはまさに、記憶の石焼ビビンバやで。



オフィシャルHPのBIOGRAPHYでも自ら述べてますが、エチオピア歌謡や伝等音楽を取り入れつつ、国境を越えれる現代音楽と融合させる事で、エチオピア音楽を幅広い音楽ファンにアピールしつつ、むしろ「新しい音楽」として成り立ったというワクワク感をもリスナーに感じさせる嬉しい化学反応です。

エチオピアの有名曲のカヴァーも行っているそうで、現地の受けや、ヨーロッパや世界各国に在住のエチオピア人の方にもアピール。

そんなストーリーが、なぜか日本人の感性も刺激してしまうという、気付けば癖になってしまうエチオピア系音源なのであります。

変態JAZZ的な曲、それこそ渋さ知らズっぽい曲、NATSUMENのようにスマートな変態風味を味わえる曲、TRAD路線な曲といろいろと試みておりまして、VOもインパクト大なのでLIVEもさぞ強烈空間になりそうですね。


エチオピア音楽の入門編としても聴けるパンチ力MAXな大推薦盤。





※2曲目に収録の「Belomi Benna」(PV)




※12曲目に収録「Mela Mela」(LIVE)




※15曲目に収録の「Sema」(PV)・・・『Noise & Chill Out - Ethiopian Groove Worldwide』収録曲



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