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突っ込め!スピード・フォーク!〜Wall Of Folk

『突っ込め!スピード・フォーク!〜Wall Of Folk』

※amazonで詳細を見る



こんばんワイン。
いくらお洒落なデザインのお皿でも、サランラップが張り付きにくいとイラッと来てしまうケツの穴の小さいコンペックスです。

では淡々とレビュー。

2011年もいろいろと凄い来日公演が有ったけど、2012年はPoguesThe Chieftainsが来日です。

IRISH系音楽聴いておりますでしょうか?

今回はドイツのIRISH系PUNK/METALなサウンドを奏るFiddler's Green (フィドラーズ・グリーン)。

上のジャケは2012年秋にリリース12枚目のアルバム『突っ込め!スピード・フォーク!〜Wall Of Folk』

今をときめくアイリッシュ/フォーク・パンク専門レーベル、UNCLEOWEN(アンクルオーウェン)から日本語解説&初回限定DVD付きで発売。

※アルバム全曲(21曲)視聴はこちらから

※Fiddler's GreenのMYSPACEはこちら




FG_20


Pogues、Dropkick Murphys、Flogging Molly、こんな流れでIRISH PUNKな音楽を追いかけ始めた方も多いでありましょう。

世界各国、それぞれの個性を詰め込んだCelticなRockを奏でるバンド達。

私なんかはある程度まで掘ったところで中断したままになっているのだけど、興味自体はとても有るわけで。

このバンドの存在を知ったのはどこかのサイトで見かけた、上半身裸のタトゥーに赤のタータンキルトがインパクト大の『DRIVE ME MAD!』のジャケ。

「はいはい、また出てきたのか、新人IRISH PUNK BANDよ。」なんて思ってたら、『DRIVE ME MAD!』は9枚目のアルバムだそうだ・・・。

結局、私が初めて聴いたのはこの次の2009年リリース『SPORTS DAY AT KILLALOE』というアルバムになるのだが・・・

「え?」と思いません?

そうなんです、このバンド、超ベテランなんです。

結成は1990年で活動歴は20年超え。

Dropkick Murphys、Flogging Mollyよりも全然先に結成されていて、ヨーロッパだとFlogging Mollyよりも人気が有るバンドなんだとか。

日本では、コアなIRISH PUNKファンじゃないとなかなか辿り着けないポジションだったわけです。

それがやっと、ここ数年の間に日本語情報と共に表に出てきたという。

ドイツのIRISH MUSICってピンとは来ないんだけど、MR.IRISH BASTARDACROSS THE BORDERREVELLING CROOKSなんかもドイツだもんね。

そうそう、RUSTIC系のONE MILLION DOLLAR RECORDSもドイツだったよね。
HP無くなってしまったけど、今はどうなってるのだろうか・・・

メンバーチェンジは有ったらしいけど、今はVO、G、B、Dsにフィドルとアコーディオンの6人編成。

曲によってバンジョーやマンドリンに持ち替えたりするようです。

デビュー当時はTRADな曲を多くやっていたそうなんですが、それでもSKAやREGGAEなんかも取り入れた斬新な演奏で出世は早かったみたいです。

おもしろいのが、デビューして年月が経つごとに激しい音作りになるということ。


さて、本作の内容。

本アルバムは21曲入りなんですが、最初の14曲が本編で残り7曲はボーナストラックだそうだ。

海外盤ではCDは2枚になっていてさらにDVDが付き、BOX SET的なノリの模様。

日本盤は1枚にまとまり約70分ぶっ通しで楽しめます。
(初回限定でDVD付なんで早めにGETした方が良さそうです。なぜなら、内容がヤバいです。その内容とは2010年に行われた「summerbreeze」という野外FESのLIVE映像で、これを見るとこのバンドのカッコ良さが2倍増しです。)

なんでも、2000年代の新しいMETALの流れである「FOLK METAL」と括られる事もあるそうなんだけど、それはMETAL系のFESに多く呼ばれるという理由が有るそうで、日本でもMETAL雑誌に登場したりするそうです。

そうか、ドイツと言えばジャーマンメタルだもんな。
ガンマ・レイとかと対バンしたりするのかな・・・

重くて速いからそんな形容のされ方もするようですが、あまりそこに注目しても意味がない気もします。

個人的には乾き気味のギターの歪みも、重いディストーションもそれぞれ好きだしね。

でもまあ、METALファンが、このバンド聴いた後にPogues方向に流れるっていう展開はおもしろいし、Pogues好きがFOLK METAL掘りまくる展開も想像するとおもしろいというのは有るかも。

実際、Korpiklaani(コルピクラーニ)っぽい「民謡 meets METAL感」も有りますが、SKAやREGGAEビートを取り入れたり、TRADのカヴァーも取り入れたり、フィドルが踊りまくったり、泣きのバラードやったり、カチっと特定のジャンルで括らなくても良いと思います。

ちなみに今作ではPoguesのカヴァーでお馴染みの伝統曲「Irish Rover」や「Dirty Old Town」のカヴァーなんかもやっておりまして、さりげないサービスも憎いのであります。

歌も上手いし、メロディーもエモでキャッチーだし、ノリやすい曲も多く、曲による楽器の使い分けも効いてまして、4曲目の「Fields Of Green/Nie Zu Spat」ではさりげなくバグパイプもゲスト参加もさりげなく嬉しいポイントだったりします。

新米バンドを聴いているような不安感は一切なく、活動歴に比例してアレンジ・演奏技術・メロディーもバッチリなんで音の感じが好みであれば、安心して聴けることでしょう。


動画見ると、LIVEのパフォーマンスもレベル高いので、あとは来日公演を待つのみってとこか。


大手レコード会社も見落としている海外の人気アーティストってのはたくさん居て、まだまだ日本は偏ってるんじゃないかと思うのだけど、「ヨーロッパではFlogging Mollyより人気」なんて言葉聞いちゃうと、日本でも1回引っかき回したくなりますね〜。

そして、リアルに引っかき回そうと試みるhref="http://www.uncleowenmusic.com/index___IRISH_FOLK_PUNK_ONLY_LABEL_UNCLEOWEN.html" target="_blank" title="">UNCLEOWENはやっぱり偉いのだ。

来年3月はPogues来日なわけですが、その辺りのタイミングで、PoguesのPhilip Chevron(Gt)による70's PUNK / POWER POPバンドのTHE RADIATORS FROM SPACEの30年ぶりの新譜をUNCLEOWENからリリースするそうですよ。

これからはUNCLEOWENの動きから目を離したらあかんで!

※Fiddler's Greenインタビュー その1
※Fiddler's Greenインタビュー その2
※Fiddler's Greenインタビュー その3





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本アルバム5曲目に収録 - 「VICTOR AND HIS DEMONS」 (Official Video)

Fiddler's Green - on tour now! | Myspace Music Videos





※本アルバム6曲目に収録の「Irish Rover」(音だけ)




※本アルバム10曲目に収録の「Tam Lin」(音だけ)
 後半ヤバし!




※本アルバム15曲目に収録の「Jump」(音だけ)
 HAPPY SKA TUNE!




※FIDDLERS GREEN summerbreeze 2010 (このFESの映像が付録DVDに有り)
 お客が彼らの事を認めていなければこんなことは起きないでしょう・・・




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