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『消えた狂犬とそれにまつわるウワサ』

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キム兄の事が嫌い。
昔から。

今日も淡々とレビュー。

FUJI RCOK FESTIVAL、毎年有るJAPANEASE SKA枠。
今年はスカパラでもなくSKA FLAMESでもなく何とDOBERMAN(ドーベルマン)。

「え? なぜDOBERMAN??」
と、一瞬思ったりしましたが、良く考えると有ってもぜんぜんおかしくない展開。
COOL WISE MENも2007年に出たしね。

熱いっすよこのバンドも。

※DOBERMANのオフィシャルHPはこちらから
※DOBERMANのMYSPACEはこちら

上のジャケは2004年リリースの2ndアルバム『消えた狂犬とそれにまつわるウワサ』
タイトルもとっぽくてJAPANEASE RUDYな香りプンプンです。

※全曲視聴はこちらからやで!!!


DOBERMAN
2TONE/NEOSKAに強く影響を受けた9人で1998年に結成された「浪花いてまえSKA BAND」。

バンド名のごとく凶暴で攻撃的なSKAをぶちかますこのバンド。
私が初めて知ったのは1999年に出た関西のSKAシーンをまとめたコンピ『SKA BASH』での1曲。

完全に日本語ボーカルでギターの歪みは一切使わない高速PUNKISH SKAが私のハートを奪いました。

NEO SKA大好きっ子な私にはドツボなKILLER TUNEでした。

SKAブームの当時は胡散臭いSKA BANDも勢いに乗ってどんどんCDが発売。

「俺たちはSKA POPだ」とか「現役専門学校生SKA BANDだ」とかいろいろ出てきて私も日本のSKAシーン自体から遠ざかってました。

でも、このDOBERMAN。
そんな流れを無視し、あくまで自分たちの解釈で和とSKAの融合を貫きます。

結成後はコンスタントに音源をリリースしながらヨーロッパツアーを行ったり、韓国や海外のFESにも参加するほど精力的に活動。

今まで共演してきた海外のアーティストを挙げてみると…
SPECIALS、BAD MANNERS、VOODOO GLOW SKULLS、SKAR FACE、PEACOCKS、BANDA BASSOTTIなどなど。

SPECIALSに関しては、日本に招いた上、2マンツアー『SPECIALS vs DOBERMAN』として企画してしまうという今やJAPANEASE NEO SKAの代表格。
このイベントのフライヤーをどこかで見た時は「SPECIALSって! マ、マジ!?」とビビったもんです。

7月にはこれまでの活動の集大成となるベストアルバム「Especial DOBERMAN」をリリースする予定みたいですが、FUJI ROCK予習的な感じで今回はこのアルバムをピックアップというわけであります。

さて内容。
まあまあ、興味ある方はMYSPACEやらオフィシャルHPで視聴してみて下さい。

とにかくSKAのビートが他のバンドよりもだいぶ早いです。
ドラムのビートの速さでPUNK具合を印象付けられますね。
ギターのディストーションはほとんど使わないため、SKA PUNK/SKA COREとはちょっと違いますし、SKA TALITES系とも言いにくいし、2TONEに近いけど2TONEとも違う。

まさに現在進行形のSKAの形、すなわちNEO SKA。
ボーカルの声も日本のROCKファンに好かれそうな若干ガラガラっぽい声で、チバユウスケに似てます。
「海外でLIVEやるなら英語の歌を歌わないと盛り上がらないんじゃない?」そんな意見は彼らの前では無用。
おもいっきし日本語です。
日本語だから出来る言葉遊びとか、韻を踏んだりとか、微妙な言葉の意味合いとか。
その辺も楽しみたいポイントです。


攻撃的な曲調ではありますが、ホーンのフレーズはとてもキャッチー。
この頭に残りやすいフレーズはめちゃめちゃ和のメロディーに作られてます。

日本人には馴染みやすく、海外では斬新に感じれるのでしょう。

ステージではバッチリお揃いのスーツで決めハイテンションなパフォーマンスを繰り広げます。


私はSKA BEATって究極の生音ダンスビートだと思うのです。
昔から。


FUJI ROCK初参戦。
今年はDOBERMANが苗場をかき回すに違いないですね。




ちなみに同じ大阪にDOBERMAN INC(ドーベルマンインク)というHIP HOPグループがいるんですが、それとは全く違うのでCD買う時は要注意。


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※このアルバム2曲目に収録の「車窓は寝転んだまま」のPV