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Barcelona Raval Sessions 2
『Barcelona Raval Sessions, Vol. 2』

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今頃になってこのアルバムを取り上げるのは遅いな…。
このBLOGの一つのテーマでもあるミクスチャー音楽。
いわゆる複数のジャンルをMIXして奏でる音楽スタイルの事。

その中でもスペインのバルセロナから発信される音楽が音楽界で注目されているわけです。
土地柄、世界各地からの移民なども多く様々な文化が交じり合い、そこで発生する音楽も単純なものではなく多文化が混ざり合ったものが自然と出来上がってくる。

それが、世界の音楽リスナーの間で注目され、ここまで話題になるようになったわけなのです。

そんなバルセロナのアングラ音楽シーンを2枚組みのコンピレーションCDという形で味わえる究極の音源がこの『Barcelona Raval Sessions 2』なのです。
(全部がバルセロナ産ではないみたいですが…)

Ravalとはバルセロナの中の一つの地区の名前。

急激な産業発達による過密な生活環境による治安の悪化、伝染病、犯罪、売春、そして麻薬組織の介入。
そんなゲットー化した地域から出て行った現地民に変わって外国からの移民が移りこんできたんだそうです。
それでも1992年のバルセロナオリンピックに合わせ町の再建プロジェクトが実行されたもの、そこから発信される音楽はまさにゲットー発の中身の濃い魂の叫び。

そんな濃いコンピがこの2枚組みのCDなのです。

とりあえず収録内容が以下。

Disc: 1
1. Barrio Chino - Barxino
2. Tabaco Y Ron - La Kinky Beat
3. Barceloneta - Radio Malanga
4. Ventilator R80 - Ojos De Brujo
5. Mene Sesh - Boss Phobie
6. El Tema De Siempre - Malo, Paya
7. Ouli Magala - Attika
8. Tigresa - Nubla
9. Minama - Madioko & Rafika
10. Mirant Les Noticias - Balowski, Cheb
11. Pura Sangre - Go Lem System
12. Assucar - Senor Zambrana
13. Ghetto Girl - Dilema (1)
14. Trompetas Al Anochecer - Barnabasstars
15. Siempre Que Quiera - Muchachito
16. Volcan - Mouss & Hakim/Fermin Muguruza
17. Can Tunis - Barxino
18. Danger - Black Baudelaire


Disc: 2
1. La Triste Realite - Amadou & Mariam
2. Menea Mambo - Temple Of Sound
3. Con Los Chichos Voy - Montero, Tio
4. Me Voy Pa Cachimbamba - Patriarcas De La Rumba & Macaco
5. Baraka - DJ Awal (1)
6. Esperanza - Daara J
7. Manuma - Trilogy
8. Oriental Delights - Beat Nation
9. Mon Boig - Pirat's Sound Sistema
10. Terciopelo Azul En La Retina - El Charolito Romani
11. No Cabe Nadie - Solo Los Solo
12. 2005 CU Another Plan - Dive (3)
13. BCN - Fufu Al
14. Trenecillo - Amores, Che Sudaka
15. Forest - 08001
16. En El Chino - Perro, Juan & Canibala
17. Bonus - Andreu I Els Rumberus
18. La Mundial Descarga Rumbera - Perez, Gato



正直、知らないアーティストも多いんですが、中身は非常に濃い!

HIP HOP、FUNK、REGGAE、エレクトロニカ、LATIN、アラブ、アフリカ、ジプシーなどなど。
ほとんどのジャンルが散りばめられ、2枚組みで計36曲の大作です。

今やバルセロナミクスチャーの代表格Ojos De Brujomacaco、 元ZEBDAのMouss & HakimFermin Muguruzaのコラボナンバー、ラバル代表のセッションバンド08001、manu chaoのプロデュースでWORLD MUSIC代表になったAmadou & Mariam等々の聴き所はもちろん、無名ながらも完成度の高い新世代なミクスチャー音楽を奏でるアーティストが盛りだくさん。

このコンピを聴けば、HIP HOPしか聴かなかった人もLATINやジプシー音楽に興味を持ったり、REGGAEしか聴かなかったのにアフロやエレクトロニカ音楽にハマるキッカケが出来たりとあらゆる可能性が詰まった極上の1枚。

音楽好きならこの36曲で今後の音楽の好みが一気に変わるなんて事も十分有り得ます。

実際私も「うわ。この曲やばっ!」と思う曲がいくつもありました。

関心ある方は是非とも聴いてみて。

ちなみにVOL.1も2003年に出てます。

※『Barcelona Raval Sessions vol.1』についてはこちら



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