「O Outro Mundo de Manuela Rosario 」


『O Outro Mundo de Manuela Rosario 』





今回取り上げるバンドはブラジル北東部の重要バンドMUNDO LIVRE S/A(ムンド・リヴリ・エシ・アー)です。
ブラジル音楽を語る上では外せないバンドです。

Chico Science & Nacao ZumbiMestre Ambrocioらと共にマンギビートを提唱する熱いバンドです。

マンギビート…簡単に言うとブラジルの伝統音楽をROCK、PUNK、REGGAE、HIP HOPなどの打ち込み音楽と融合した音楽性。どのバンドも強烈な個性があるため、似てる音楽性にはならない。


Mundo Livre SA
バンド内の重要人物はFRED 04(フレッジ・ゼロ・クアトロ)。
←はMUNDO LIVRE S/Aのメンバーでハット被ってるのがFRED04。
この人は元々ジャーナリストだったようで、社会に対する批判などを表現するってのもこれが原因なんでしょう。

PUNKに強い影響を受けているのも確かなようで、ROCKと他ジャンルのMIXといえばTHE CLASHですね。MUNDO LIVRE S/Aの結成は1984年頃という事でTHE CLASHの影響は大きそうです。


さてこのアルバム。
2003年に出た5枚目のアルバムになります。
現在は6枚目が出てるとか出てないとか。

1〜4枚目は日本では手に入れる事はかなり困難。
私は何とか4枚組みのBOXセットを見つけGETです。
数年前まではタワレコのブラジルコーナーに「MUNDO LIVRE S/A」の札がちゃんとあったのですが、今はそれすら外されてます。
そうとう流通が困難なんでしょう。

音源デビューは1994年。
もう10年以上も活動を続けてるだけにアルバムによって色が違います。

今回紹介するアルバム『O Outro Mundo de Manuela Rosario 』は全体的に落ち着いた曲調が多いです、アコギにピアニカ、ウッドベースなんかを使ってます。
終始聴こえるウクレレの様な高音の弦楽器の音が個人的に大好きです。
ところどころスクラッチ音やコンピューターで作った音、DUB効果なんかが使われてまして、NEO度はそこそこ高し。

ただ、はっきり言いますとChico Science & Nacao Zumbiよりは取っ付き憎いです。
初めて聴いた時のインパクトは明らかにChico Science & Nacao Zumbiの方が上。
音のはっちゃけ具合やメロディーも分かりにくいかも。

何度か聴いてる内に癖になる系ですかね。

SAMBA ROCK調もあり、Tommy Guerrero風な曲があったりと聴きごたえはあります。

4ndアルバム「POR POUCO」では何とMANU CHAOのカヴァーもやってますし、プロディーサーはBID。MIXはBEASTIE BOYSのプロデュースでお馴染みのMario Caldato Jr
その前のアルバムでもゲストは知ってる名前がズラズラ。
これはまた次の機会にしましょう。

ちなみに奇才音楽家としてアルバム3枚程出しているOTTO(オットー)は初期MUNDO LIVRE S/Aに在籍していました。

ブラジル新世代音楽に興味ある方は聴いて見て下さい。

※YOU TUBEで4曲目に収録の「AZIA AMAZONICA」のPV見れます。カッケーです。

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